4月13日、静岡市清水のアイスタ(日本平)でリーグワン第13節の静岡ブルーレヴズvsクボタスピアーズ船橋東京ベイの一戦が行われた。
前節終了時点の順位はブルーレヴズが6位でスピアーズが8位。どちらも負ければ4強への望が断たれるという、土俵際まで追い込まれた状態で迎える一戦だった。
先手を取ったのはスピアーズ。前半12分、左のラインアウトからフェイズを重ね、最後はHOコールズが快走。相手ゴール前でCTB立川理道主将につないで先制トライ。
次のキックオフからスピアーズは自陣から細かくパスを繋いで連続攻撃し、8フェイズを重ねてCTBテアウパがトライ。フォーリーのコンバージョンも決まり12-0。
さらに次のキックオフからもLOボタがビッグゲイン。FL末永-PRオペティ・ヘルがつなぎSOフォーリーがフィニッシュ! ノーホイッスルトライ2連発、しめて3連続トライでスピアーズが19-0とリードを広げた。
スピアーズの猛攻は止まらない。21分にはWTB根塚のブレイクからSH藤原がダイナミックにダイビングトライ。26-0と大きくリードした。
ブルーレヴズの反撃は28分。相手反則から右ゴール前に攻め込むと、CTBマフーザのグラバーキックをCTBピウタウがインゴールで押さえ初トライ。SHホールがコンバージョンを決め7点を返す。
だが流れはまだ変わらなかった。31分、スピアーズは自陣でのターンオーバーからSH藤原がカウンターアタックをかけ、FB島田がトライ。前半はスピアーズが31-7と大きくリードして折り返した。
しかし後半はブルーレヴズが反撃に出る。49分、相手ゴール前のスクラム。後半開始からNO8に入った20シオネ・ブナがサイドに持ち出しインゴールへ。TMOの末にグラウンディングが認められトライ。WTBファリアがコンバージョンを決め14-31。怒濤の反撃の幕開けだ。
58分、今度はCTBピウタウが左中間へ。これで19-31。
スピアーズは71分、73分と立て続けにイエローカードを出されてしまい、13人の戦いに。
74分、リーグワンのトライ王争い首位を走るWTBツイタマが左隅へダイブして今季15号トライ。トライ王争いで2位の埼玉ライリーとの差を3に広げた。左隅の難しいコンバージョンをファリアが決め、ついに射程圏の5点差。
残り2分、自陣ゴール前からアタックをかけたブルーレヴズだったが、相手ゴール前10mまで進んだところでノックオン。スピアーズは自陣ゴール前でありながらFWでボールをキープして逃げ切りを狙う。
しかしタイムアップのホーンが鳴った最後のブレイクダウンでブルーレヴズがイチかバチかのカウンターラック。ターンオーバーとなり平川主審はスピアーズの反則を宣告。
PKからブルーレヴズはタップキックからアタック。途中出場していた新加入のLOヴェティ・トゥポウが相手ディフェンスを突き破ってインゴールへ。TMOで確認の上、トライ。ブルーレヴズは後半ロスタイムに26点差を追いついた!
しかし逆転を狙ったファリアのコンバージョンキックは失敗。試合は31-31の引き分けに終わった。
静岡ブルーレヴズは勝ち点31。クボタスピアーズ船橋・東京ベイは勝ち点29。両チームともにプレーオフはかなり難しくなった。上位チームの試合結果如何ではあるが、残り3試合をボーナスポイント含む勝ち点5を取り続けることが求められる。
静岡ブルーレヴズは次節、東京サンゴリアスとの対戦。スピアーズは神戸スティーラーズに挑む。