NTTジャパンラグビーリーグワン、ディビジョン1、クボタスピアーズ船橋・東京ベイは三重ホンダヒートをホーム・えどりくフィールドに招き対戦。序盤リードするヒートに対して、前半の後半からプレッシャーを掛け始めたスピアーズが本来の自力を見せて連続トライで突き放し、終わってみれば61-24とスピアーズが大勝した。
プレーオフ進出の可能性が途絶えた昨年王者のスピアーズ。対する今シーズンディビジョン1昇格を果たしたものの入替戦が決定したヒート。互いに9番で先発した天理大出身の藤原忍と北條拓郎2選手に試合後話を聞いた。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ SH藤原忍
――今日は大学の後輩、北条選手と対戦して
あまり意識はしなかったですね。自分たちのことは考えていたんですけど、彼も頑張っているんで。そこはライバルとして戦いますし、やっぱり応援もしています。
――前半リードされましたが、後半いい流れを作って圧倒しました。入りのところは何が悪かった?
自分たちのミスだったり、ちょっとした反応の遅さからああやって点数につながるということもわかりましたし、特にこっちが何か崩されたかと言われるとそうでもないかな。やっぱりベーシックの部分でキャッチであったりパスであったり。そういうところを後半直していこうということでよくなったんですけど。
――プレーオフに進出できないということで迎えた試合でした。
プレーオフにいけないことは残念なんですけど、まずは一戦一戦、目の前のことに一生懸命にやるということは僕たちこの1週間で決めたことなので、(プレーオフに)行けないからやらないとかじゃなくて、一試合一試合勝っていくだけですね。
――えどりくは今シーズン、最初で最後でしたが、やっぱり雰囲気はいいですね。
そうですね。やっぱりオレンジが目立つし。オレンジアーミーの力はすごく伝わりますね。
――後半はイケイケの展開になりましたしね。
そこはやっぱり最初から出さないとですね。もうシーズン始まってからの課題でもあったんで、今15節になってもこれ(試合の入りが悪い)やっているんで、そこは来年しっかりやらないと駄目だなと思います。
――今日は立川理道選手の150キャップというメモリアルな試合でした。
特別な試合ですし、150ってすごいことなんですけど、(そこまで意識しすぎずに)昨日より今日、というところが出せたんじゃないかなと思います。勝てて良かったですね(笑)。
――立川選手はどういうところがすごい?
ずっと出てらっしゃいますし、すごく喋ってくれてやりやすいし、本当にちっちゃいミスでも「次、次」って声かけてくれますし、本当にいてくれて心強いですよ。小さなことでも「ナイス」とか言ってくれますし。
――レギュラーシーズンはあと1試合ですが、日本代表は狙っていますよね。
はい。狙っています。ただ、あと1試合あるので、そこに集中して、試合が終わったら代表としてのマインドに切り替えていきたいです。
三重ホンダヒートSH北條拓郎
前半の30分までは自分たちのラグビーができていたんですけど、ボールを前のエリアに出す、自分たちの仕事ができていたんですけど、後半入って、流れを失ってしまったと言う感じです。
――NO8マテーラ選手ともコミュニケーションをとっていましたね。
細かいコミュニケーションですね。 本当にいろいろアドバイスをくれます。あんまり難しいことではないですけど、どちらがいくとか、英語でコミュニケーションをとっています。
――リーグワンを何試合か経験してみてどうですか。
本当に試合を重ねるごとに成長できていると思います。 最初は通用する部分もあるなと思ったんですけど、やっぱりまだまだなので、まあそういうとこも修正していけたらいいかなと思います。
――今日は天理大学の先輩のスピアーズSH藤原選手とのマッチアップでした。
(自分が)ライバルなんて言える存在じゃないんですけど、相手として戦うのは初めてだったので、本当に僕も楽しみでした。忍さんも試合前に頑張ろうって言ってくれたんで、前半の30分くらいは自分のプレーが出せたかなと思います。
――試合中にプレッシャーはかけられましたか?
いや、どうなんですかね?忍さんの声は聞こえましたけど、プレッシャーを感じるまでいったかな?
――スピアーズには天理大の先輩も多いですよね。
そうですね。でも立川さんとかは大先輩なので、直接関わった選手は忍さんとアシペリ・モアラさんですね。ペリさんは部屋長だったので、試合中も言葉を交わしたりして楽しかったですね。
――リーグ戦も残り1試合です。来週もし試合に出たらどんなプレーがしたいですか。
僕自身としてはヘッドコーチの要求に答えられるようにすることですね。僕としてはヒートのラグビーを体現するのに、遂行するプランを達成するのが僕の役割なのかなと思っています。本当に僕らはキックも多いですけど、準備してきたことをやりきるっていうのは僕の役割だと思っています。
――SO呉選手とのコンビネーションはどうですか。
洸太さんは本当にコミュニケーションを取るのが上手な選手なので、たくさん声をかけてくれますし、僕の好きなようにやりやすいようにやらせてもらっています。
――最後に負けられない入替戦についても一言お願いします。
僕たちは入替戦を戦わなければいけないっていう状況に置かれてるんですけど、それに向けても来週の試合はその入替戦に向けて成長できるわけだと思いますし、入替戦含め残りの試合も来季に向けて成長できる機会だと思ってやっていきたいと思います。