今シーズンは新人ながら入替戦を含む14試合に出場し存在感を見せたのが三重ホンダヒートのCTB岡野喬吾(同志社大出身)だ。
5月30日(金)ホストの鈴鹿で行われた入替戦第2戦で、花園近鉄ライナーズを下し、ディビジョン1残留を決めた試合でも大事なトライも挙げた。
試合後に、「正直ここまで試合に出場できるとは思っていなかったので、まずはすごいいい経験になったなというのがあった。戦っていく中で自分の中でやっぱり試合に出るだけじゃなくて、試合に出て活躍したいとなってきた時にちょっと苦しい場面もあったんですけど、結果的にはいいシーズンだったかなと思います」と振り返った。
そして来シーズンに向けて「アタックだったら縦に切り込んでいくのがうまくいってるんで、そこは長所としてもっと伸ばし、ディフェンスのタックルの質をもっと向上したい」と語っていた。
そして日本代表について尋ねると、「もちろん将来的には入りたいなと思っているんですけど、まだまだ実力が足りていないと思っているのでそこはしっかり努力してまた頑張りたいなと思います」と話していた。だが、現在、長野・菅平高原で行われている、15人制男子トレーニングスコッド菅平合宿にチームから唯一選出された。
2日目からの参加となったCTB岡野に招集された気持ちや今後の日本代表への想いなどを聞いた。
CTB岡野喬吾(三重ホンダヒート)
――まず率直な気持ちを。
率直な気持ちでいうと、めちゃくちゃ嬉しいという感じです!
――自分のどういうところが評価された?
そのあたりは、(代表のコーチ陣から)ヒートの(キアラン・クローリー)ヘッドコーチからこういうところがいいみたいな話を聞いてて、呼んだって言われたんですけど、詳しくは、まだ直接は話していないです。
――ヘッドコーチからどういうところが評価されていた?
サインプレーであったりとか、いろいろチームの決まり事とかの遂行力(が良かったと)。
――入れ替え戦が終わって、ほぼ数日後に招集されました。疲れの方はどうですか?
ちょっと残ってるんですけど、比較的まだフレッシュな方です。そこまでは疲れは残ってないですね。

5日から合流した岡野喬吾
――今シーズンすごくたくさん試合出られたというのは、自分の中で何が進化したのか?
やっぱり、ヘッドコーチからもあったように、遂行力の部分でまず出れるようになってそこからはアタックで空いてるスペースに対して走り込めるようになったりとか、そう いったところがあって(試合に)出続けられたかなと思います
――なぜ遂行力を実行できている?
しんどい時でも走るっていうのを意識してたら、自然とできるようになってました。
――ヒートってたくさんいい選手がいる中でも出場を続けました
(ヒートは)強い選手とか素晴らしい選手ばかりなので、その選手にも負けない自分の武器って何かと考えて、それを磨いていったという感じです。僕はもうしんどい時でも走り続けるというところで勝負しました。

ハイボールキャッチの練習
――それはもともと持っているもの?
もともと得意にはしていたもので、それによりもっと磨きをかけようと思いました。また、チームを引っ張っていくという気持ちがあったので、それがそこにつながったのかなという感じですね。
――代表経験いうのは過去にはありましたか?
一度もないです。合宿とかにも参加したこともないです。 まだ全然想像してもなかったです。
――日本代表になりたいと思ってましたか?
そこまでは(強く)まだ持っていなかった。まだ入れるレベルじゃないと思っていたので、そこまでも考えてはなかったです。
――実際来てみてどうですか?
思ってたよりかは通用するかなという感じで、もっと上を想像していたので。もちろん素晴らしい選手ばかりなんですけど、頑張ってついてはいけるかなという感じです。

岡野のルーミーは中楠一期(リコーブラックラムズ東京)
――この先マオリオールブラックス戦、ウェールズ代表戦があります
呼んでくれたからには出られるようになるまでは成長したいです。
――誰と今一番仲良くしてるんですか?
ルームメイトでもあるんで、(SO)中楠一期さんは今、一番喋ってると思います。
――どんなアドバイスとかももらえていますか?
思うようにやれ、的な感じです。
――入替戦に出て得たものはあった?
自分では自覚なかったんですけど、コーチから前半終わりにプレー固まってるぞみたいな言われたんでやっぱり。後半からは変えられたんで、そこはまた一つ成長したところかな。
――今回の招集かかったのは入替戦、終わった後の話ですか?
終わった後です。
――気持ちの切り替えとかはうまくいきましたか?
はい、うまくいきました。
――最初呼ばれたって聞いた時のファーストインプレッションは?
おーって言いました。まさかみたいな感じです。
――常翔学園出身選手もいるから、やりやすいんじゃないですか。
そうですね。1個上の先輩と1個下の後輩もいるので(やりやすいですね)。
――今シーズン、頑張って、ついにここまで来たという感じですかね?
はい、嬉しさの方がありました。
――どこかに旅行に行く予定だったのにとかはないですか?
それもあったんですけどね。キャンセルしました(笑)。