JAPAN XVは24日(土)、NZUとの第2戦を行う。試合を前にエディー・ジョーンズHCがオンライン会見を行った。またメンバーも発表され、ゲームキャプテンは吉田杏(三菱重工相模原ダイナボアーズ)が務める。
JAPANXV NZU第2戦試合登録メンバー
1 津村 大志(リコーブラックラムズ東京)
2 佐川 奨茉(三菱重工相模原ダイナボアーズ)
3 大山 祥平(リコーブラックラムズ東京)
4 山本 嶺二郎(リコーブラックラムズ東京)
5 吉田 杏◎(三菱重工相模原ダイナボアーズ)
6 青木 恵斗(トヨタヴェルブリッツ)
7 奥井 章仁(トヨタヴェルブリッツ)
8 小林 典大(関西学院大学)
9 土永 旭(横浜キヤノンイーグルス)
10 小村 真也(トヨタヴェルブリッツ)
11 武藤 航生(関西学院大学)
12 チャーリー・ローレンス(三菱重工相模原ダイナボアーズ)
13 PJ・ラトゥ(リコーブラックラムズ東京)
14 和田 悠一郎(トヨタヴェルブリッツ)
15 伊藤 耕太郎(リコーブラックラムズ東京)
16 安恒 直人(三菱重工相模原ダイナボアーズ)
17 大塚 壮二郎(関西学院大学)
18 シンクル 寛造(三菱重工相模原ダイナボアーズ)
19 山本 秀(リコーブラックラムズ東京)
20 木戸 大士郎(東芝ブレイブルーパス東京)
21 中谷 陸人(同志社大学)
22 細矢 聖樹(静岡ブルーレヴズ)
23 李 智寿(朝鮮大学校)
エディー・ジョーンズHC
――1試合目、大学生10人を起用して良かったプレー、良かった選手は?
今回、10人プレーしたうち、2人が先発で、残りの8人がなかなかオーストラリアでプレーできなかったので、一緒にプレーができて良かった。特に大学生の選手がエナジーとスピードを持って遂行してくれた。FB(明治大学3年の竹之下)仁吾はサポートのプレーもよく、オフザボールでのワークレイトがワールドクラスの選手になっている。オフザボールのワークレイトはチェスリン・コルビと見劣りしないようなパフォーマンスを見せてくれている。まだまだラグビーのプレーの中では改善する必要があるし、体も大きくする必要があるが良いプレーをしてくれた。
WTB(関西学院4年の武藤)航生はオーストラリアではツアー序盤でケガをしてなかなかプレーする機会がなかったが、(今回)ハードなランニングで良いプレーをしてくれた。FL中森(真翔/筑波大2年)はバックローにしてはスーパースピードを持っていて、今の体つきに筋肉をつければもっと良い選手になれるポテンシャルがある。FL森山(海宇オスティン/東洋大4年)はすごく体が大きくフィジカルがあり、NO8(関西学院大4年の小林)典大も良いランニングをしていた。明日も何人か出るので、またプレーを見るのを楽しみにしています。
――明日の試合は、SOに小村選手を先発で起用しました。
彼には良いタフネスがあると感じています。ハミルトンボーイズ出身で、かつてクルーデンなど輩出されていて、(高校時代)ニュージーランドのBK陣とプレーして、その経験値が活かされている。彼のプレースタイルはチャンスがあれば、おそれず取り切りますし、そういったスキルセット持っていると感じています。
10番、15番をカバーできるのはすばらしいスキルですし、加えてゴールキックができるのはテストレベルでプレーするために重要なスキルになります。
――NZUは昔よりもクラブレベルに感じるが、2試合目は何を見たいか?
明日の試合は、コンディションが雨の予報です。セットピース、両チームはキッキングが主体になってくるかなと思います。前回の試合はフリーランニングだったが、テストピースをテストできる試合になるかなと思います。
今はアカデミーで育っていって、大学の選手たちは大学でプレーしているので、昔と比べるとそこに差があるのかなと思います。
――「JAPAN XV」は45人くらい呼んでいます。何人くらい菅平合宿に呼ぶつもりなのか?
JAPAN XVの全員が菅平に行くとは言えず、パフォーマンス次第で、菅平のメンバーが決まっていく。現在、できているのはジャパンラグビーにおける層が厚くなってきていると感じている。菅平のメンバーに入るにはコンペティションが激しくなるので、残念ながら大学生の選手は大学の試合やプログラムがあるので参加できないが、層を厚くするとともに、菅平に向けてより選手には競争をしてほしい。
――今の大学生の日本人選手は2年後、カテゴリAの変更で、リーグワンで出場する選手が増えそうですが……
そのルールは関係なくて、日本人選手が成長続けていって、今のスタンダードを続ければ、今のプログラムに出場できるので、成長を止めないでほしい。この合宿中、大学生の選手が夜のミーティングで、オフザボールのプレゼンをリーグワンの選手にしてくれた。今まで、そういったことがなかったが、選手たちの学びや自信をつけるというところでは素晴らしい時間を過ごせた。このまま(大学生の選手たちには)学びとラグビーの成長を続けていってほしいと思います。
もちろん自分からお願いしたわけですが、とても大学生の選手たちが良いプレゼンをしてくれたのが嬉しかった。ゲームを理解する点では、オーストラリア遠征前からラグビー理解を深めていたので、自分の理解したことを年上の選手にできてとても良かった。緊張している選手もいたが、年上の選手に話すという彼らの経験になったのかなと思います。
――ヨーロッパリーグで、オーストラリア人でジョーンズHCが親交のあるポステゴクルー監督がトットナムを率いて優勝しました。刺激を受けたりしましたでしょうか?
確かにメッセージを送りました。彼がチームでしているスタイルは周りから批判を受けていて、自分と少し似ているところがある。アグレッシブにボールをたくさん動かすスタイルをしていると勝てないとどうしても批判を受けてしまう。オーストラリア人で、ヨーロッパリーグで初めての優勝は先駆者的な存在だし、リスペクトしていますし、良い刺激をもらいました。