8月17日に行われた「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2025・札幌大会」では、シーズンポイント9位以下の3チームとチャレンジャー大会の上位3チームによる入替戦が同時開催された。結果は、コア3チームが2勝し残留を決めた。
2025/08/19
文●編集部
アルテミ・スターズが落ち着いた試合展開で急成長中の早稲田の挑戦を退ける
【試合結果】
アルテミ・スターズ 14 - 7 早稲田大女子
早稲田大女子 0 - 10 アルテミ・スターズ
花園大会で5位入賞を果たしたアルテミ・スターズが早稲田に流れを渡さず完勝。早稲田にほとんどの時間帯で思うような攻撃をさせなかった。奪われた1トライもミスから奪われただけで、トライラインを越えさせなかった。



早稲田は自陣から中々脱出できなかった

山本和花

矢崎桜子

梅津悠月

木川海

岡本美優
横河武蔵野アルテミ・スターズ 片岡詩キャプテン

片岡詩キャプテン
1試合目はまだアルテミラシイプレーを見せることができていなくて悔しい気持ちだったんですけど、1試合目が終わってみんなで何を改善するかをしっかり話し合って2試合目先制点を一つとってからアルテミらしいプレーをすることができました。
入替戦というのもあったり、このドームといういつもと雰囲気が違う中でやったんで、はじめは自分も含めてちょっと硬かったなと思います。

この2週間は花園大会で5位になったことでみんなすごく自信がついて、練習でもミスに対して厳しくすることができた。今日の試合ではミスも少なく、勝ち切ることがてきて良かった。
(今の涙は、嬉しい涙?安心した涙?)
年齢層が広いチームで、初めてキャプテンをさせていただいたんですけど、やっぱり難しいなという思いがある中でずっとやっていたんで、今日勝ちきることができて、安心した気持ちと嬉しい気持ちの両方で涙がでました。

認定書の授受
3大会で磨きあげた攻撃力でアルカスが第1戦からトライを量産。2試合で9トライでブレイブルーヴに大勝
【試合結果】
アルカス熊谷 26 - 5 ブレイヴルーヴ
ブレイヴルーヴ 5 - 31 アルカス熊谷
第1戦からアルカスがトライラッシュ。小出深冬、山田晴楽、加藤璃子の連続トライで19-0と前半でペースを掴むと後半にも中澤佑衣のトライで26-0とワンサイドの展開に。

山田晴楽の多彩なキック

松井渓南
ブレイブルーヴは後半ラストプレーで菊池苺瑚がトライを返し、第2戦に望みをつないだ。

菊池苺瑚のトライ

中村紘子
第2戦もアルカスの勢いは止まらず、小出深冬のトライを皮切りに前半だけで3トライを奪い勝負あり。残留を決めた。

認定書の授受
アルカス熊谷 杉本七海

杉本七海
この2週間はやっぱり勝つ気持ち、絶対ここで勝って来年につなげるという気持ちで、リンクを使ってみんなひとまとまりになって、一致団結して臨めました。
(涼しかった?)太陽がないだけでこんなにやりやすいんだと素直に思いました。
(3大会を振り返ると)やっぱり北九州大会が一番順位もチームとしてもうまくいかなくて、花園でも立て直そうと頑張ったけど、上にはいけなかったんですが、4大会目でようやく2勝して、目標としていたこととは違うんですけど、残留できたことはすごく良かったと思っています。
(トップの8チームとの差はどのくらい?)1トライ差くらいにおさまるくらい縮められたんじゃないかなと思います。だから来年はすごく楽しみです。
学生チーム同士の対決。決定力と経験値でVENUSがアマテラスの挑戦を退ける
追手門VENUS 19 - 12 日経大アマテラス
日経大アマテラス 12 - 19 追手門VENUS

アマテラスのキープレーヤー垂門奈々へタックル

アマテラスは第1戦で先制するも逆転負け

終盤まで激しいフィジカルバトルが繰り広げられた


認定書の授受
追手門学院VENUS 松田向日葵

松田向日葵
(2週間はどんな準備?)グランドファイナルに進みたいと思ってやっていたんですけど、日経大が相手と決まったので、この2週間は勝つことだけを考えて、みんなで分析して、サポートメンバーは日経さんの動きとかやってくれたんで、みんなで取り組んだことが勝ちに繋がったんじゃないかなと思います。
(日経大とは何回か対戦していますが意識した?)わかっていても垂門さんとか長谷部さんとかは止めるのが難しいので、いい選手だから意識してしまう部分もありましたが、追手門も負けないように頑張りました。

第1戦で2トライを決めて流れを引き戻した松田
(この3大会で追手門らしいラグビーができた試合は?)花園大会のフェニックスさんとの試合がVENUSらしかったというか、入りからヴィーナスらしくボールを動かして、ディフェンスでは粘ってプレーができた試合だったなと思います。

花園大会・フェニックス戦、好川穂乃花から松田向日葵、そして津田佳梨とつながり決勝トライ。流れるような展開だった
(北九州大会でながとと引き分けた試合は、すごく悔しそうな表情をされていました)すごく強くて、ベスト4が当たり前のチームなので勝てるとは思ってなかったんです、正直。でもチャレンジャーでかつ1日目だからこそ、あのときは最後までチャレンジャーとしてやりきりたいなと思っていました。
(このチームはどんなチームですか)
いいところは1人1人が仕掛けられるところで、悪いところは学生だからこその、勢いだったりというところで、強いチームと戦う時に弱気になっちゃって、ズルズルいかれちゃうところがあるのでそこが直すべきだなと思います。