9日、PNC準決勝・トンガ代表戦に挑むラグビー日本代表。前戦のアメリカ戦で初キャップを獲得したWTB木田晴斗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がオンライン取材に応じた。
ジャージーをもらってスピーチしたりしたときは感慨深いものがありました。
――テストマッチデビューした気持ちは
まず、(日本代表は)自分が目標としていたジャージーの一つで、それを着てグラウンドに立ったときは、自分の役割にフォーカスしていた。シンプルに(ケガをして)試合から離れていたので、少し緊張があった感じがしました。
――初キャップを得てどんな感触?
自分の中では結構、感覚として道のりは長かった。呼んでもらえるチャンスがあって、ケガしてパフォーマンス上がらなかったことが長かった。やっと(テストマッチの舞台に)立てたということは素直に嬉しかったことはありますし、やっぱりジャージープレゼンテーションだったり、ジャージーをもらってスピーチしたりしたときは感慨深いものがありました。
――実際にテストマッチでプレーした感触は
リザーブから10分くらい(の出場)と今までほぼ経験したことはない形だったが、初キャップということもあって、少し前のめりになり過ぎたこともあった。(日本代表が)勝っていたので強気にいこうとずっと決めていた。その中で、自分の力でいうと、パフォーマンスはまだまだで、本当に半分くらいしか出せていない。そこをしっかり出していけるようにやっていきたい。
――テストラグビーで感じたことは?
フィジカルのところは強いなと感じたところもありますし、自分が納得するような動きができなかったので、それができて感じることがあるが、それが出せなかったわけではなく、感覚としてはそこまでテストマッチだからということはなかったです。
――ケガはどこを?
左ヒザです。実際に試合でプレーできるのでメンバーに入っていたので順調です。8割くらい戻ってきている。まだまだ良くなっていくと思いますし、感覚はこれから良くしていこうかな。
(リハビリ期間中は)ハイパントキャッチのチェイスや競るところは練習していて、自分の中で良い感覚を掴めているので、その場面がなかったので、次があればチャレンジしていきたい。
――空手で海外遠征にいったことは?
空手ではないですね。ユース代表で、フィジーとかNZ、オーストラリアとかは何度かあります。
テストマッチや海外で活躍する選手になるという思いは変わらない

木田晴斗
――エディーさんのマネジメントは
みんな仲が良いですし、オンとオフスイッチがあって良い雰囲気でやれています。
――エディーさんのラグビーへの適応は
ハイボールのところと、ワークレイトのところを言われていたので、そこはしっかり意識してアタックに参加したり、そういうようなところはジャパンの速いラグビーにとって大事なので、そういった部分で成長していると思います。
――アメリカ代表戦の反省は?
(BKは)前半ミスが多かったところもあるが、良かったところもあった。レビューはまだまだこれからだが、ずっと言っているのはボールが出る前にしっかりオーガナイズして、コミュニケーションの詳細にこだわる。ネームもそうだが、どこに入るとか、速いラグビーですが、動いている間にオーガナイズするところが少なかったからミスが起きたと思います。あと相手(アメリカ代表)のディフェンスがパッシブという分析だったが、思っていたよりも上がってきて、そこで少し慌てた部分もあった。
――PNCに入ってWTB石田、WTB長田がトライも挙げています。
刺激というか、自分にフォーカスしてやっているので、そんなに気にしていない。自分の役割、どこを出していかんかわかっている。競争というところはそうですが、それよりも自分にフォーカスしてやっています。自分の強みであるランニングスキルはコンディションを上げていかないといけないと思っています。
――トンガ代表戦に向けてBKはどんなプレーをしたい?
相手はフィジカルで来るので負けないところ、オフロードパスも上手いので対策したい。また相手を動かして消耗させて勝ちたい。
――初キャップを得て目標は?
(目標は)テストマッチや海外で活躍する選手になるという思いは変わらないです。
――ずっと日本代表に選ばれるには何が大事?
しっかりリーグワンで、一貫してパフォーマンスを出すこともそうですし、ケガする時期によるが、ケガを防げるところは防いで、コンスタントに良いプレーすることが大事だなと思います。
――目標とする海外でプレーするためには
まだまだ全然足りないと思いますし、自分のコンディションを戻して試合で出していく。代表やリーグワンといった高いレベルでWTBとして必要とするプレーを一貫して出していけるようになれば夢が近づいていくと思います。