オーストラリアで開催される2027年ラグビーワールドカップ。12月3日に行われた予選プールの抽選会を受け、日本と同組のプールEに入ったフランス代表のファビアン・ガルティエHCがオンライン会見に臨んだ。

ファビアン・ガルティエHC
――欧州の強豪がいない日本、アメリカ、サモアとのグループは、むしろ大会に入りやすい組み合わせですか? 2023年のように最初から強豪と当たった方が良かったのでしょうか?
まず最初に強調したいのは、対戦相手を決して軽視できないという点です。
外から見れば欧州の強豪がいないイコール手ごわくない、という印象を持たれるかもしれません。しかし実際には、日本代表とはすでに多くの対戦経験があり、特に来年は東京での試合となるため、またオーストラリアでも実質アウェイのような試合になるため、環境面も含めて非常に難しい試合になります。アメリカもサモアも身体能力が高く、タフでフィジカルに優れたチームで、油断は全くできません。
また、W杯は極めて長い大会です。選手は最低でも5日の間隔を空けながら戦い続けて、準決勝まで勝ち進めば約2か月間にわたり、計7試合戦う必要があります。つまり、予選プールの1試合目にどこ当たるかよりも、長期的な準備と大会全体の流れをどう構築するかの方がはるかに重要なのです。
したがって、「最初から強豪がよかったかどうか」という議論よりも、相手を尊重しつつ、自分たちのチームをどう仕上げるかが本質的な課題だと考えています。
――このグループに満足していますか? 別のグループを望んでいましたか?

