2日、関東大学対抗戦、伝統の明慶戦が秩父宮ラグビー場で行われ、明治が24-22で勝利した。序盤3トライを決めた明治が19-5で折り返すも、後半は慶應が反撃。2トライ1PGで22-19と逆転するも、明治はインパクトプレーヤーとして投入されたFB古賀龍人(1年)が再逆転トライ。その後、後半残り10分は慶應が反撃を継続。後半ロスタイム、慶應CTB今野椋平キャプテンが究極の状況で誤ってボールをタッチに蹴り出しノーサイド。予想外の展開にしばらくスタジアム全体がどよめいたが、激しい戦いに会場からは両チームに大きな拍手が送られた。
2025/11/03
文●編集部
明治大学 神鳥裕之監督

明治・神鳥裕之監督
我々としては本当に前半いい形というか、少しセーフティなスコアで折り返すことができたんですけれども、やはり慶應さんのタックルやこの試合にかける思いというのがすごく感じるようなプレーが随所にでてきて、後半少し受け身となるような時間帯が多くなって、苦しい時間帯が多かったかなという印象です。

その中でもしっかりと勝ちきれたということところは一つの収穫だと思いますし、対抗戦の初戦を落とした状況から考えれば、勝つか負けるかというのでは全然違ってきますので、しっかりと勝ってスコアを上回って追われたというのは次に向けての収穫かなと思います。残り2戦、上位校との対戦になりますけれども、しっかりとレベルアップしていい準備で臨みたいと思います。

古賀龍人のトライ
――伊藤龍之介選手と竹之下仁吾の交替理由
龍之介は大きな故障ではなかったんですけども、このゲームではパフォーマンスがこれ以上上がりそうもないような状態だったので、無理せず新しいメンバーを入れた方が戦えるかなという判断です。仁吾に関しても、出場していた時間帯ごとにいいパフォーマンスを見せてくれたんですけれども、古賀というインパクトあるプレーヤーが控えていますんで、戦術的な考えで交替させました。
明治大学 平翔大主将

明治・平翔大キャプテン
今週本当にいい準備してきたんですけど、やっぱり試合で自分たちが掲げてきたフォーカスを最後まで体現できなかった。そこは本当に課題なんですけど、2点でも3点でも勝ちきれたのは本当に大きな収穫だなと思っています。
最後の場面は、自分たちのミスでまた自分たちがディフェンスするという形になったのは本当に課題で、今日のようなタイトな試合になると、取りきらないとやっぱり負けてしまうので次週からしっかり修正していきたいなと思います。

POMに選出された平翔大
――後半流れを失った要因
自分たちがフォーカスで掲げてきたクイックセットを後半は体現できず、ボールキャリーもブレイクダウンでも受けてしまうイメージが多かった。そこで相手を乗らせてしまったところは本当に課題。ブレイクダウンのところはもっと厳しく練習していきたい。
SCOREBOARD
慶應義塾大学

慶應義塾大学
明治大学

明治大学
GALLERY


前半25分慶應・申驥世のトライ


小林祐貴のゴール

前半32分平翔大のトライ

萩井耀司のゴール

前半38分・HO西野帆平2本目のトライ

東海隼

後半9分SH橋本弾介が突破



小林祐貴のゴール

後半14分今野椋平のトライ



後半23分小林祐貴のPGが決まり22-19と慶應が逆転

明治が敵陣ゴール前で連続フェイズ。慶應が粘り強いディフェンスで守り切る


