6月22日(土)関東大学春季交流大会の最終戦、早稲田大学 vs 帝京大学の一戦が行われ、36‐35で早稲田が接戦に勝利したものの、勝ち点差で帝京大学が春季大会4連覇を果たした。
2025/06/24
文●編集部
昨シーズンの大学選手権決勝の再戦、互いに新チームとなっての対戦だったが、春は早稲田に軍配。Aグループの最終結果は1位・帝京大学、2位・明治大学、3位早稲田大学と今シーズンもこの3校が拮抗した状況になりそうだ。早稲田大学・大田尾竜彦監督に試合後話を聞いた。
早稲田大学 大田尾竜彦監督
前半の入りがやっぱり良かった。3点を狙ったところも、ショットという選択肢を自分たちの中で消さないようにやっていた。前半、点は取られたが、風下だったのでギリギリ(の点差)だったかな。大学選手権の決勝と同じような状況だったので、SO服部には昨季の決勝から学んだことをしっかり出せよ、と伝えていた。マネジメントのところも上手くいったかな。後半になるにつれてプレーの質も良くなった。


服部亮太
――接点バトルも良かった
明治大戦で、一人ひとりのメンタル面なところも含めて、フワッとしていて、それで良いのかと今週臨んで、しっかりプライド見せてくれたかな。1対1のタックルはフォーカスしたので、それが出た。ゲームキャプテンの田中はタックルをし続ける、リーダーが見せ続けるのが大事かな。

――スクラムについて
セットのところで後手を踏まないことを大事にしていたので、良い形だった。
――服部の交代は
昨年からですが、服部は足をつってしまうところがある。そこは伸びシロかなと思います。

スクラムでは早稲田が優位に
――13点差から2トライを挙げて逆転した
コントロールしたのはリザーブから出たSO田中大斗で、大斗に求めているのはどんなときでも冷静にプレーするのが持ち味なのでそれが出た。(服部と田中の併用は)あると思いますし、対抗戦、選手権とどういうことが起きるかわからないので戦えるメンバーを揃えていきたい。それぞれないものも持っているので、うまくはまると良い。(平山もよかったが)今日の試合はリザーブメンバーが良かった。エナジーもプレーの質も良かった。

――13点差でよく粘れた
1本取るか取られるかで勝負を分けると思っていたが、今日一番良かったのはスクラムで、あの展開で帝京大はスクラムを取ってという展開でしたが、スクラムは1年かけてやってきたところです。
――キックオフがあまりよくなかったが
課題は明確なので、今後、やっていきたい
――この勝利が意味するものは
大きいですよね。明治大に負けた後ですが、この1週間で帝京にフォーカスして、昨日もBが勝ってくれた。春季大会で勝てたということは、自分たちがやってきたことがこれで大丈夫だと、夏の合宿シーズンを迎えられる。ポジティブな雰囲気にもなるでしょうし。BもCも今、切磋琢磨してやれているし、帝京であっても自分たちがやってきたことを臆することなく出すことができた。


早稲田大学・野中健吾主将