6日(日本時間7日)、ラグビー日本代表は「リポビタンDツアー2025」アイルランド代表戦の試合登録メンバーを発表した。
アイルランド代表戦試合登録メンバー

1 小林 賢太 (6)
2 佐藤 健次 (6)
3 竹内 柊平(21)
4 エピネリ・ウルイヴァイティ (8)
5 ワーナー・ディアンズ ◎(29)
6 ベン・ガンター (16)
7 下川 甲嗣(20)
8 マキシ ファウルア (21)
9 齋藤 直人(25)
10 李 承信 〇(26)
11 長田 智希(23)
12 チャーリー・ローレンス(6)
13 ディラン・ライリー 〇(35)
14 石田 吉平(7)
15 矢崎 由高(7)
16 平生 翔大 (1)
17 祝原 涼介 (4)
18 為房 慶次朗(17)
19 ジャック・コーネルセン(26)
20 リーチ マイケル(91)
21 藤原 忍 (18)
22 小村 真也(0)
23 廣瀬 雄也 (4)
◎ゲームキャプテン
◯バイスキャプテン
エディー・ジョーンズHC
――LOエピネリが先発、リーチが控えとなりました
まず大事な部分はまずフィジカルな部分で、大きくて力強いボールキャリーであるエピを先発させて、チームを前に進めたい。リーチのワークレイト、経験値を試合の終盤に出したいのでこのようなメンバーになりました。

リーチマイケル
――アイルランド代表の現状は? ピークから落ちている?
(アイルランド代表を支えていた)セクストン、オマホニーがいなくなり、こうなっているのはいたしたかない。セクストンはベストな選手として君臨していて、そういう選手いなくなると チームに差が出てくる。若手が台頭していても、その選手たちに届くことなく、アイルランドはそういう時期を過ごしている。もともと強い選手で、ほとんどがレンスターの選手で、結束力の高いチームだと思います

矢崎由高
――SH齋藤を先発、SH藤原がベンチとなりました
(齋藤)直人に関しては欧州でプレー経験があり、このようなグラウンドコンディション、天候で、ボールが濡れていることに慣れ親しんでいる。トゥールーズでは、最近は出ていませんが、良い状態で、チームに差をもたらしてくれる。藤原はスピード感があって、相手が疲れてきたら非常に強力で、世界のトップの選手と比べても引けを取らないスピードがあり、違いを生んでくれる。

齋藤直人
――小村、廣瀬が控えです
控えはFW5-BK3でいっているが我々には適している。小村は、JAPAN XVから選んだ。深刻な足首のケガから復帰でしたが、フルフィットした状態に戻った。彼は良い判断ができてアタックすぐれて、ラインに仕掛けることができるので、ジャパンのやりたいラグビー適している。廣瀬はPNCのフィジー戦でも 良いパフォーマンスをしていたので 今回ベンチするに値する選手だと思って起用しています。

廣瀬雄也
――アイルランドに関して、この体制で4~5年経っている。強みが弱点 それについて
得意だったことが弱点になることもある。アイルランドはフェイズアタックがどこよりも得意だったが、それが弱点というか、周りが慣れてくる、そして周りも同じような戦い方をしてくることもある。独自のラグビーを進化させないといけない。もう一つはセクストン不在ということで、彼の判断、フロントボールなのか、裏を当てるのかなどがなくなってしまった。それが現実です。

先発のエピネリ・ウルイヴァイティ
チームが適応しないといけない。アイルランドのアタックはルーズな感じになっている。またTMOのレフリング干渉するようになってきて、ブレイクダウンのターンオーバーが起こるようになってきた。あとキックのところも後退しているが、これもセクストン不在になったことが、若手の10番のクローリー、プレンダーガストの2人が台頭して、将来のセクストンみたいな存在になってくれると思います。

――アイルランドはラグビーW杯以降、下降していると思いますか?
今は過渡期にいると思います。強豪の一員で、勝つこと期待されている ので難しい立場だと思います。この間もNZに負けて、いろいろ書かれて、大惨事みたいな書かれ方をしている。トップ4であることは間違いなく、24年前を見ると(欧州遠征のアイルランド戦は)比較的な簡単な試合でしたが、近年は(アイルランドは)発展して素晴らしい。今、難しい時期を迎えていて、その状況、事実を受け止めていかないといけない。若手は時間が必要で、いろいろ学んで、きついことも経験して、成長しないといけない。

――今週末、ジャパンはアイルランドに勝てると思う?
勝てると思います。
――アイルランドのメンバーセレクションについて。WTBにもPRにも身長高い選手がいて、日本代表に対してのメンバーだと思うか?
確かにこのメンバーを見ると身長が高いBKが多くて、ラインアウトでジャンプをするかもしれない。エスコートできなくなったのでコンテストキックがまったく別物になってしまった。ワールドラグビーがそういう方向に持っていった。そこに対して、そこに対して望むか望まないかがあるが、(コンテストキックが)重要視されるラグビーの一部になった。身長の高さはアドバンテージになるが南アフリカのコルビはジャパンのWTBと身長は変わらないが、あれだけの処理ができるのはスキルがあるからで、今回もコンテストキックが繰り広げられると思います。
――コンテストキックについてどんな感触を得ていますか?
梯子を買ったので、それが役立つと思います(笑)。(ハイボールキャッチは)我々の強みでない部分だが、だからこそ、こだわって練習しないといけない。国内リーグではコンテストボールは重要視されていないので、ジャパンでは徹底してやりたい。まずはキャッチャーがスペースをしっかり確保することが大事で、ボール周りに味方がいることも大事です。

――すべてのエリアで戦いにいくと思うが、どこのエリアが大事になってくる?
セットプレーは言うまでもなく大事ですが、2つ非常に重要な場面が空中のコンテスト、ブレイクダウンのコンテストです。近年のラグビーで一貫してそういう傾向だが、キックを蹴って、再獲得して、ポゼッションとしてより良い位置で展開することが大事。(ハイボールを)取った後にクイックなリサイクルすることが、両チームにとって大事になってくる
――空中戦大事ということだが、日本国内のラグビーでは重要視されていない。日本はもともと速いラグビーが得意だが、北半球で行われる空中戦のコンバットは難しいのか。
もちろん、そこも強化しないといけないが、それらのスキルは2週間でみにつくものではない。訓練をかさねないといけないし、キックの精度も必要で、コンテストしてスペース確保するところまでできないといけない。今、そこはまさにとりかかっている。トップの強豪国になるには、いろんな戦い方がチームは習得しないといけない。南アフリカは4週間 アタック重視した戦い方をしたが、負けた後にキックを展開した。いろんなことを実験的、試験的にやることが大事だと思う。
LOワーナー・ディアンズ
――キャプテンを務めるにあたり ディラン・ライリーが副将で、リーチもサポートしている。日本生まれの選手にサポートしてほしい?
あまりそこまで、日本で生まれたとか考えていない。ディラン、李などで、リーダー陣として見ていたので、日本生まれとかにこだわっていない

SO李承信と共にバイスキャプテンを務めるCTBディラン・ライリー
FWではディフェンスリーダーとして下川がいて、BKでは長田がいて、リーダー的な存在で、ワークレイトで引っ張ってくれる。齋藤がいることで、コントロールして、リーダーシップを発揮してくれる。

