大友信彦さん最新書「エディー・ジョーンズの監督学」日本ラグビー再建を託される理由」いよいよ22日から発売! | ラグビージャパン365

大友信彦さん最新書「エディー・ジョーンズの監督学」日本ラグビー再建を託される理由」いよいよ22日から発売!

2012/08/21

文●編集部


RugbyJapan365のスーパーバイザー、スポーツライターの大友信彦さんの最新書「エディー・ジョーンズの監督学」日本ラグビー再建を託される理由」がいよいよ22日全国書店にて発売されます!



(目次)
プロローグ――アルマトゥ 〜JAPAN WAYの旅立ち
・ 2012年4月 つま恋 〜嵐の中の初練習〜

第1章 エディーの原風景 〜タスマニアからシドニーへ〜
・エディー誕生
・ シドニー伝説の3兄弟 エラ・ブラザーズとの出会い
・ アタックアタックアタック 身体に刻まれた攻撃ラグビー
・ 最強クラブ・ランドウィックへ 〜ボブ・ドゥワイヤーと出会う〜
・ インターナショナルスクールの運営 〜教育とコーチングはどこが似ているのか〜
・ 1996年 母と妻の祖国へ 〜日本代表アシスタントコーチ就任〜

第2章 ジャパンに帰還するまでの16年間
・ 1998年 ACTブランビーズ監督としてスーパー12参戦
・ シークエンス戦法が世界を席巻
・ 2003年ワールドカップ準決勝 奇跡のオールブラックス撃破の決め手
・ 2007年ワールドカップ 南アフリカの助監督として世界を制覇
・ 世界で一番タフなコンペティション イングランド・プレミアシップ

第3章 サンゴリアスの冒険 〜アタッキングラグビーへの挑戦〜
・必要なのはチームの哲学「サントリーはアタッキングチーム」
・ サテライトリーグのクボタ戦、控えメンバーが見せたサントリースタイル
・ 宿敵・東芝に大敗。2週間後の再戦に臨む秘策は?
・ 日本ラグビーが世界で勝つために、アタッキングラグビーで勝つという決意
・ チームラウンジでのケータイ使用禁止令を出した理由
・ 日本選手権決勝・三洋電機戦 攻撃ラグビーが開花した大逆襲トライ
・ サンゴリアス2年目の進化、そして2冠制覇へ

第4章 そして、日本ラグビー再建へ
・2012年 エディージャパン始動 アタック・シェイプとは
・ ヒントをくれたフーリー・デュプレアのポジショニング
・ ディシジョンメークの繰り返しが優れた選手を育てる
・ 「ノーミス」はネガティブワード
・ キャプテンに廣瀬俊朗を抜擢した理由
・ 若手の抜擢は大胆に、しかし育成は細やかに
・ 前キャプテン・菊谷崇を招集した狙いとは?
・ ハードワークとX(エックス)ファクター
・ 畠山健介をワールドクラスの左プロップに育てる

エピローグ――JAPAN WAY
・2012年7月 菅平から、世界へ


 

著者:大友信彦さんからのコメント

今春、ラグビー日本代表の新しいヘッドコーチについたエディー・ジョーンズさん。
ブランビーズを2001年スーパー12優勝に、ワラビーズを率いて2003年ワールドカップ準優勝に、そして南アフリカの助監督として2007年ワールドカップ優勝……華々しいキャリアを重ねてきたエディーさんですが、コーチングの原点のひとつが1996年、日本代表のアシスタントコーチを務めた経験でした。

1996年4月19日。これは、エディーさんがアシスタントコーチとして初めて日本代表を指導した日です。場所は千葉県の日本エアロビクスセンター。
以来、秩父宮や香港、サンフランシスコ、バンクーバー、菅平、台湾。
ブランビーズやワラビーズ、ボクス時代のシドニー、メルボルン、パリ。
サントリー時代の府中、秩父宮、国立競技場。
そしてJAPANの指揮官になってからのつま恋、アルマトゥ、福岡、ソウル、16年ぶりの菅平…。
16年間、エディさんの取材を続けてきた蓄積と、新たに行ったインタビューの中身を、ふんだんに盛り込んだつもりです。

エディーさんのインタビューは、いつも楽しいです。
それは、エディーさんがコーチとして優秀だとか、博学だということにとどまらない。
エディーさんは、知的好奇心がとても強い。
新たに手に入れた知識や仮説を、自分の分野に引っ張り込んで応用しようと常に考えている。だから、人と話すときも、そこから何か学べることはないか、いつもアンテナを張っている。
だから、会話する際には緊張感もあるけれど、こちらも必ず発見があるのです。

去年の「オールブラックスが強い理由」で、オールブラックスの強さと「ワールドカップ本番だけは勝てなかった理由」を聞いたときの言葉は印象的でした。

「オールブラックスの悪い癖として、プレッシャーがかかると、精神的に不安定になってしまうことがあります。それは、プレーすることよりも、結果を考えてしまうからでしょう。結果としての勝敗にこだわるあまり、目の前で起こっている現実を楽しめていないのだと思います。

その言葉は、去年のワールドカップで日本代表を取材中、ずっと僕の頭の中を回っていました。今年のロンドン五輪の観戦中も(特に柔道などで)ずっと頭を回っていました。
すごい言葉だと思います。自分の仕事や人生にも活かしたいな。活かせるかどうか分からないけど。若ければ、恋愛や友達関係、もしかしたら職場の人間関係にも応用できるかも。

本書では、小柄なフッカーとして活躍し、教師として、コーチとしてキャリアを重ねたオーストラリア時代、日本での経験を生かして世界ラグビーに旋風を巻き起こしたブランビーズ時代とワラビーズ時代、のちにJAPANを指揮するための貴重な材料を得た南アフリカ時代と英国サラセンズ時代……。あまり語られてこなかったエディーさんの異色の経歴、ラグビー観、人間観、コーチ哲学も紹介しながら、エディーさんが日本ラグビーにもたらそうとしているチャレンジ、作り上げようとしている「JAPAN WAY」を紹介しています。ラグビーだけでなく他のスポーツ、教育、ビジネスなど、幅広い分野で応用できるヒントが見つかるはずです。
なお、エディーさんと著者の合意により、本書の売上げの一部は、東日本大震災で深刻な被害を受けた東北地方のラグビー復興のために寄付されます。

手にとってお読みいただければ、きっと、発見が、ヒントがあると思います。
よろしくお願いします!

 

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