14日から3日間にわたって茨城・ケーズデンキスタジアム水戸とツインフィールドの2会場で太陽生命カップ2019・第10回全国中学生ラグビーフットボール大会が行われた。
中学校の部、ラグビースクールの部、女子の部、24チーム。10回大会記念枠6チームが日本一をかけて激しく激突
この大会は3つのブロックにわかれ、中学校ブロック8チーム(関東3・関西3・九州2)、ラグビースクールブロック8チーム(関東3・関西3・九州2)、都道府県代表女子8チーム(関東3・関西3・九州2)が出場。さらに今大会は第10回記念大会ブロックとして4チームが参加した。女子は7人制、男子は12人制となる。
出場チームは以下のとおり
<中学校の部>
東海大附属大阪仰星高中等部(関西1)
京都市立藤森中学校(関西2)
天理中学校(関西3)
世田谷区立千歳中学校(関東1)
桐蔭学園中学校(関東2)
秋田市立将軍野中学校(関東3)
日向市立富島中学校(九州1)
熊本大教育学部附属中学校(九州2)
<ラグビースクールの部>
吹田RS(関西1)
芦屋RS(関西2)
伏見クラブ(関西3)
ワセダクラブRS(関東1)
藤沢RS(関東2)
南信州ジュニア(関東3)
かしいヤングラガーズ(九州1)
長崎RS(九州2)
<女子の部>
兵庫県代表(関西1)
大阪府代表(関西2)
北陸代表(関西3)
神奈川県代表(関東1)
東京都代表(関東2)
群馬県・長野県代表(関東3)
福岡県RS代表(九州1)
長崎県代表(九州2)
<第10回大会記念・特別推薦枠>
茗溪学園中(開催地)
南茨城RS(関東)
岡山RS(関西)
NSぶんごRFC(九州)
試合結果はこちら 
中学校の部・ラグビースクールの部・記念ブロック
(外部リンク)
女子の部(外部リンク) 
両者、悔しさ残る優勝 ―女子の部決勝 東京都 5-5 神奈川県
	東京都代表
 
	東京都代表
女子の部決勝は、大阪府代表に勝利し、兵庫県代表とは僅差の試合を勝利した東京都代表と北陸代表、福岡県RSと順調に勝利した神奈川県代表が対戦。東京都代表が松村美咲(3年)トライで先制。迎えた後半、神奈川県代表は麻生来海(3年)のトライで同点とするもそのままノーサイド。両者優勝という幕切れだった。
フェアプレー賞には兵庫県代表が選出された。
	神奈川県代表
	神奈川県代表
	
	
	
	
後半ロスタイムに劇的な結末が ラグビースクールの部決勝 ワセダクラブ 12-12 かしいヤングラガーズ
	試合前、気合を入れるかしいヤングラガーズ
 
	頂点を目指して、全員がハドルを組み、手をあわせるワセダクラブ
 
	ワセダクラブ・池本晴人キャプテン
芦屋RS、吹田RSと関西勢に勝利し決勝進出したワセダクラブRS。伏見クラブ、長崎RSと2試合とも大勝し強さをみせたかしいヤングラガーズが決勝戦で激突。ワセダクラブはキャプテンの池本晴人が180cm。FWの清水健伸は174cm100kgと体格的にも中学生離れしたフィジカル。かしいヤングラガーズも池邊康太郎、帯山健、中川一星が175cm以上とこちらも中学生離れしたフィジカルで激しくぶつかりあった。
	11原田来紀のトライでワセダクラブが先制
先制したのはワセダクラブ。7分、11原田来紀が一気の加速で、アウトサイドからディフェンダーを交わしトライ。かしいは12分、ゴール前の攻防でFWでしぶとくフェイズを重ね、できあがったスペースを逃さず吉良陸人がトライを決めると、高木がコンバージョンキックを決め7-5と逆転し、前半を終えた。
	かしいヤングラガーズは吉良陸人のトライで同点に。
 
	高木のコンバージョンが決まり7-5とかしいヤングラガーズが逆転
 
	
	 
	
	 
	
	 
	ワセダクラブは前半逆転を許してから流れが悪くなった。ハーフタイムへ。コーチからの指示がとぶ
 
	ハーフタイムの指示を終え、ベンチに戻る内田監督
 
	11原田がスピンをしながらタックルを外す
ワセダは後半開始早々、素晴らしい連携を見せる。12松田怜大の突破から次々と速いテンポでボールをつなぎ最後は6森航希がトライ。12-7とリードする。反撃をみせる、かしいだったが、リードしたことでワセダ本来のアタックのリズムが出てきて防戦が続く。それでも何度かアタックを試みる、かしいだったがワセダの粘り強いディフェンスを打ち破ることができない。
	清水健伸がフォローに入りボールをキープ。
 
	さらに小川天宝が縦に前進。
 
	小川からオフロードが本橋陽助に渡る。
 
	さらに本橋からのオフロードパスを森航希がキャッチしてインゴールへ。
 
	森が相手をふりきってトライ
 
	トライを決めたメンバーに声をかける池本キャプテン
 
	池本のコンバージョンは決まらず12-7。
 
	ワセダクラブ12松田怜大は幾度となくラインブレイクを見せた
 
	かしいヤングラガーズの攻撃の要、高木城治
 
	後半残りわずか、かしいは敵陣ゴールでPKを獲得。
試合の残り時間も少なくなり、ワセダには少し焦りが。自陣でボールキープし続けることができずペナルティー。かしいは敵陣ゴール前からのマイボールラインアウトに全ての臨みをかけた。ラインアウトボールをキープするとドライビングモール。
	ラインアウトをキャッチしドライビングモールで前進
 
	井上晴貴がトライを決め土壇場で同点!
しっかり組まれたモールは確実に前進しゴールに迫る。最後は5井上晴貴がボールをグラウディングしトライ!土壇場でかしいが同点に追いつく。試合残り時間はなく、最後のプレーはコンバージョンキック。蹴るのはキャプテン高木。キックしたボールは無情にもゴールポストの枠を外れ、ノーサイド。ショックのあまり、ひざまずくキャプテンをチームメンバーが「大丈夫」といって起こす姿が見られた。
	
	 
	コンバージョンを蹴るのはここまでチームを牽引してきた高木
 
	ボールはゴールポストを外れ、12-12のままノーサイド。
 
	天を仰ぐ高木。
 
	リードを守りきれなかったワセダクラブ・池本キャプテン。
 
	ワセダクラブラグビースクール(初優勝)
ワセダクラブも序盤のリードをまもりきることができず、一応に肩を落とした。「胸張って帰るぞ」スタンドから、そう声をかけられるも選手たちは悔しさが残る試合となった。ワセダクラブ・ラグビースクールは初の優勝。かしいヤングラガーズは7年ぶり2回目の優勝となった。
	かしいヤングラガーズ(7年ぶり2回目)
 
大阪仰星が9トライの猛攻で圧勝。3年連続3回目の優勝 中学校の部 東海大附属大阪仰星高中等部 55-7 京都市立藤森中
	松沼寛治のトライ
昨年の覇者、東海大附属大阪仰星高中等部(以下、仰星)と京都市立藤森中(以下、藤森)の関西対決となった決勝。ここまで爆発的な攻撃力でトライを量産してきた仰星がこの決勝でもその実力を遺憾なく発揮した。前半5分、中盤の攻防で藤森中のタックルミスから一気にゲインし4松沼寛治のトライを皮切りに4トライ。26-0と大きくリードして後半を迎える。
	
	 
	
	 
	
	 
	
	 
	
	 
	
	 
	前半からの流れを止めることができなかった藤森中。後半、西本がトライを決め意地をみせた
後半になってもその勢いは止まらず12大畑咲太のトライで追加点。藤森は途中から出場した21西本純真のトライを返すのがやっと。1対1の局面で止めきることができず、その後も4トライを立て続けに奪われノーサイド。終わってみると、9トライ5ゴールの猛攻で仰星が55-7で勝利、大会三連覇を果たした。
	
	 
	
	 

	