リーグワンは12月13日開幕!4シーズンぶりの王座奪還へ。ディラン・ライリー「今季は巻き返します」 | ラグビージャパン365

リーグワンは12月13日開幕!4シーズンぶりの王座奪還へ。ディラン・ライリー「今季は巻き返します」

2025/12/03

文●野辺優子


12月2日、都内でリーグワン開幕直前メディアカンファレンスを開催。日本代表でバイスキャプテンを務めたディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)が取材に応じ、王座奪還へ「今季は巻き返します!(日本語で)」意気込みを話した。

CTBディラン・ライリー

――日本代表の欧州遠征から帰ってきました

帰ってから自宅でゆっくり過ごしていました。ここ5週間ほどを振り返り、私たちが取り組んできたことを考えていました。

翌日は少しだけ外出しました。そして土曜日にワイルドナイツの試合を観戦しに行きました。選手たちがキャンプに向かう前に、改めて皆と交流を深め、コネクションを強めるためです。

――欧州ツアーで、日本代表がチームとして良かった点は?

一年を通して見渡せば、多くの選手がプレーする機会を得ました。ケガなどの事情があったにもかかわらず、チームは非常に良く戦ったと思います。選手たちはそのポジションのために立ち上がり、積極的に貢献しました。チームに築き上げられている層の厚さを見るのは本当に刺激的です。そして、チームのために戦うことに皆が本当に喜びを感じていると思います。

ワイルドナイツの開幕戦相手は、3連覇を目指すブレイブルーパス

ワイルドナイツの開幕戦相手は、3連覇を目指すブレイブルーパス


――今回の遠征は1勝4敗という結果でした。

結果としては1勝4敗となりますが、見た目ほど悪い結果ではないと思います。我々が持っていた戦力と行ったことを考慮すると、ウェールズ戦では惜敗でしたし、アイルランド戦では前半は非常に良い内容でした。後半は流れを逃してしまいましたが、この遠征からは本当に良いものも生まれました。今後の糧となる要素は確かにありますが、規律面での課題は明らかです。イエローカードやミスを犯しながらテストマッチに勝つことはできません。良い内容とは言えませんが、悪い試合でもなかったと思います。

――チーム内の表彰について、どのようにして行われたのですか?

私は表彰された覚えはありません。むしろ私が彼らを表彰していたと思います。基本的に、これは以前から行ってきたことです。チームとして認め合えるような取り組みです。勝っても負けても、その日最も力を出し切り素晴らしい活躍を見せてくれたチームメイトを称えられるのです。皆が集い、目指せるようなものを創りたいという思いからですね。

選手やスタッフから認められるのは良いことです。ディフェンスの賞や最優秀選手賞など、その日のノンメンバーによって選ばれる賞もあります。ですから、チームへの貢献をチームメイトやコーチから認められることは、非常に大きな意味を持ちます。


――腕のタトゥーは。

ダルマですね。ほぼ完了したようなものです。

――結果が出れば、もう一つ追加できますね。

私の人生における目標のようなものです。でもまだ達成できていません。タトゥーを入れると決めた時、人生の目標を達成しようと決めたんです。きっと達成できると思いますが、まだ達成できていません。(ダルマを選んだのは)数年前だと思います。友人やパートナー、仲間から今、住んでいる国についてもっと多くを学びたいと思っていたんです。それは本当に心に響くものでした。本当に気に入ったものです。例えば、私が大切にしている生き方として、目標を設定し、達成できることを成し遂げるという姿勢があります。数年前まではその重要性に気づきませんでしたが、同時に日本の文化についても多くを学びました。

――どのような目標を達成したいとお考えですか?

いえ、それはお伝えできません。ラグビーに関連することではなく、私にとってよりプライベートなことで、自分自身のために成し遂げたいことなのです。自分だけのものにしておきたいのです。

――ラグビー選手として何を目指していますか?

もちろん誰もが良いパフォーマンスを目指していますが、私にとっての大きな目標はオーストラリアで開催されるワールドカップへの出場です。これが私にとって2度目のワールドカップ出場となることを願っています。オーストラリアという特別な地での開催ですから。

――明日のワールドカップの抽選会に向けて何かお考えは?

私自身はコントロールできないことですので、ただ待つしかありません。対戦相手が誰であろうと、その時に備えて準備を整えておくことが大切だと思います。相手が決まったらワクワクするかもしれませんが。そして、私たちは正しい方向に向かっていると思います。もちろん、本番までにまだ少し時間はありますが、27年ワールドカップは最高の状態で臨みたいと考えています。お話しした通り、対戦相手が誰であるかはさほど重要ではありません。重要なのは、ワールドカップで、我々が何ができるか、そして対戦相手のチームを打ち負かすことです。

――厳しいトレーニングと試合が続いていますが、最高のパフォーマンスを発揮するためにどのように整えていらっしゃいますか?

長い間そのような環境にいると、自分の体をコントロールし、必要な時にスイッチを入れ、切り替える方法を学ぶのだと思います。しかし、人それぞれ違います。皆、それを行う方法は異なります。土曜日に最高のパフォーマンスを発揮できるように。

コーチ陣を信頼すること。土曜日に最高の状態で臨めるよう、トレーニング週間で最適な調整を行うことを理解しています。

――ワイルドナイツでは金沢コーチが新たにHCに就きましたね

彼のことを心から嬉しく思います。ここ数年、彼はチームと非常に良く協力してきたと思います。ワイルドナイツでの活躍は素晴らしく、彼は優れたコーチであり、選手たちからも深く尊敬されています。ロビー(・ディーンズ)も引き続き関わっていくでしょう。しかし、(金沢)篤がチームを率いてどんな成果を上げるのか、本当に楽しみです。

――ワイルドナイツの新シーズンに向けての意気込みは?

もちろん、昨年は非常に残念な結果に終わりました。期待していた結果ではありませんでしたが、それは私たち自身の責任です。

ですから今年は、ひたすら努力を重ね、パナソニックらしいラグビーを取り戻し本来あるべき姿に戻りたいと考えています。特に、新しいコーチのもとでラグビーをプレーしたいと考えております。チームの雰囲気については、正直なところ、あまり把握していません。最近、チームと接する機会が少なかったため、実際の空気感がよくわからないのです。しかし、先ほど申し上げたように、全員が彼をコーチとして尊敬しており、非常に優れたラグビーの知見を持っています。ですから、選手たちは当然ながら彼にとって良いシーズンにしようとやる気を出しているでしょうし、そして私も、彼が良い結果を出せるよう、モチベーションを高めたいと思っています。私は常にトップに立つチームの一員でありたいと考えており、そのチームに戻ろうと常に努力しています。チームもまた、チームとしての結束を強化しています。

――チームメイトやスタッフの方々と、どのように話し合いを進めておられるのでしょうか。

私と同様に、プレッシャーを前向きな原動力と捉え、最高のパフォーマンスを発揮できる環境づくりに注力されていると思います。選手だけでなく、スタッフも意欲的で昨年からさらに成長し、向上したいと考えております。ですから、その環境に戻れることを楽しみにしております。繰り返しになりますが、このチームにいられることは素晴らしい機会です。

――ご自身の目標はなんでしょうか。

日本代表とワイルドナイツの明らかに長いシーズンで、すべての試合に出場したいとは言いません。ただ昨年はいくつかの負傷などがありました。今季は安定したプレー、一貫して良いラグビーを続け、チームが優勝を勝ち取るために、私ができるパフォーマンスを発揮したいと考えています。

――日本代表のツアー中にパナソニックの若手選手の進歩や成長は見られましたか?

CTB/WTB長田は日本代表でもすでに長くプレーしています。非常に力強い選手でセンターやウィングもこなせます。これはワイルドナイツや代表にとって大きな強みです。(HO佐藤)健次がパナソニックでルーキーイヤーを過ごしたことは素晴らしいことだと思います。彼は本当に良くプレーし、今年日本代表でも非常に努力を重ねてきました。ヨーロッパ遠征では、より多くの出場機会を得てそのレベルで十分にプレーできることを証明しました。ワイルドナイツでの今シーズンが非常に楽しみです。

――開幕はブレイブルーパスです。どのように感じていますか?

もちろん初戦なので、相手チーム内で注目すべき細かい点もリサーチしたりする必要はあります。同時に長いシーズンの始まりという側面もありチームに復帰する選手もいるため、我々のアイデンティティやプレースタイルを構築し、我々らしいラグビーに集中すること、そして我々のスタイルでプレーするために必要なことは、当然ながら、コーチ陣がチームを分析し、我々が狙うべきエリアを示してくれます。我々は、その遂行には細心の注意を払います。

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