第11節のブラックラムズvsブルーレヴズが14日、駒沢で行われ、終了直前のSHペレナラ主将の逆転トライでブラックラムズが37-33の逆転勝ち。4連勝でプレーオフに前進した。
ホストのブラックラムズは昨季7位だが、今季はここまで6勝4敗の勝ち点27。ここまで横浜E、浦安DR、BL東京に3連勝と好調をキープし、初のプレーオフ進出へ圏内の5位につけている。一方ビジターのブルーレヴズはリーグ戦4位に躍進した昨季とは一転、ここまで3勝7敗の7位。昨季大活躍してベスト15に選ばれたWTBテファレは膝の負傷で今季絶望となるなど、4連敗で7位と苦しんでいる。この日はクワッガ・スミス主将がBYE週に家庭の事情で南アフリカに帰国した際、イラン爆撃の影響でドバイ経由の飛行機が欠航となって日本への再入国が遅れ、この日のメンバーには入れないという苦しい布陣で臨んだ。

TJペレナラの入場

150キャップ達成のHO日野剛志が先頭で入場
HIGHLIGHTS
試合は2分、ラムズがSO中楠一期のPGで先制。4分にはWTBメイン平のキックを追ったペレナラキャプテンがインゴールでレヴズの大戸をかわして腕を伸ばす。近藤主審はTMOにかけるが、グラウンディングはできておらずノートライ。追加点を逃す。
失点を免れたレヴズは6分、自陣22m線付近で、この日150キャップを達成したHO日野剛志がジャッカルでボールを奪うとカウンターアタック。左サイドをWTBツイタマが突破し、内をサポートしたSH北村瞬太郎がポスト下にトライを決めて逆転。9分にはWTBラドラドラが独走トライを決めたかに見えたがTMOで取り消しに。しかし20分にはCTBマフーザの仕掛けからデビュー2戦目のFB杉本海斗がリーグワン初トライ。自らコンバージョンも決め、レヴズが14-3とリードする。

静岡SH北村のトライ

静岡WTBラドラドラ激走もトライならず

静岡マフーザがペレナラのタックルを受けオフロードパス

パスを受けたFB杉本がトライ
そこからラムズも反撃。25分にSO中楠一期がPGを返すと、31分にCTBのPJラトゥが豪快にブレイクしてFL松橋周平が、35分にはFLマクカラン ブロディの突破からLO山本嶺二郎が連続トライ。20-14と逆転する。

ブラックラムズは31分、松橋がトライ

ブラックラムズSO中楠のキック
しかし37分、ラムズはHO大西がプロフェッショナルファウル(故意の反則)でイエローカード。直後の39分、レヴズは相手ゴール前のスクラムを押してアドバンテージを奪ってアタックし、SH北村が右隅に2本目のトライ。奥村が難しいコンバージョンを決め、レヴズが21-20と逆転して折り返す。

39分、北村2本目のトライ
レヴズは後半も3分、150キャップのメモリアルゲームに燃える日野がトライし、28-20とリードを広げる。

後半3分、静岡HO日野のトライ
ラムズは13分、中楠がPGを狙うが失敗。15分、ラインアウトモールを押してHO大西将史がトライを返す。レヴズは再三敵陣深く入りながら決め手を欠き、なかなか追加点を奪えなかったが、29分に交代で入っていたSH細矢聖樹の好パスから大戸-ピウタウ-マフーザと繋ぎWTBツイタマがトライ。33-25と再び8点差に広げる。

ブラックラムズ13 PJラトゥの突破

15分、ブラックラムズがモールを押しHO大西がトライ

途中出場でリズムよくパスをさばいた静岡SH細矢

29分、静岡ツイタマがトライ
追い詰められたラムズだったが、33分に相手のPKノータッチからカウンターアタックをかけてボールを繋ぎ、LOグッドヒューが右隅にトライ。30-33と追い上げると、77分に再び敵陣に攻め込み、スクラムでPKを獲得。右ゴール前のラインアウトからのアタックでSHペレナラキャプテンがポスト下にトライを決め劇的逆転。SO伊藤耕太郎のコンバージョンも決まり、ブラックラムズが37-33で逆転勝ちした。

観客は8178人。最多更新はならなかったが応援の声量は過去最高

33分、ブラックラムズ・グッドヒューがトライ

ブラックラムズ・FBルーカス

ブラックラムズ・WTBメイン平

終了直前、ブラックラムズ・SHペレナラが劇的逆転トライ
ブラックラムズは4連勝で7勝4敗、勝点を31に伸ばし、初のプレーオフ進出に前進した。一方のブルーレヴズは3勝8敗、BP1を得て勝ち点を17としたが、暫定7位のままとなった。

ブラックブラックラムズの有賀剛アシスタントコーチは元レヴズ、試合後はあいさつの輪ができた

リーグワンでは恒例、試合後のアイランダーズの交流会

伊藤耕太郎、細矢聖樹、北村瞬太郎、中村公星の国学院栃木OB揃い踏み

試合後、レヴズ日野剛志の通算150キャップ祝賀セレモニーが行われた
リコーブラックラムズ東京 タンバイ・マットソンHC
「ハッピーな結果になりました。相手にとってもターゲットにしていた大事な試合ということで、最初の20分は相手のペースで、とてもタフな展開だったけれど、そこから選手たちがカムバックする方法を見つけてくれたことを誇りに思う」

タンバイ・マットソンHC
――今季これで6勝、うち5勝は前半ビハインドからの逆転勝ちだが。
「ハーフタイムにロッカーに入った時、HCとして心配になるのは室内が静かな時だ。良い時は、私が部屋に入った時にはもう選手たちが解決策を話し合っている。今年はそういう状態が続いている。今は80分を通して勝利することを意識するようにしているが、選手たちは80分トータルで自信をつけていると思う。前半、うまくいかないことがあってもネガティブにならないでいる」
リコーブラックラムズ東京 TJペレナラキャプテン

TJペレナラキャプテン
「静岡は強いメンバーが揃っていて、とても良いラグビーをしたと思う。向こうもこのゲームをターゲットにしていることは分かっていたし、我々もこのゲームの重さは理解していた。勝利しただけでなく自信を掴めたゲームだった」
――自陣に攻め込まれたところでのディフェンスが素晴らしかった。
「この試合に向けた練習の中で、PRのパディ・ライアンが、相手がコリジョンに来て倒れたときにジャッカルチャンスがあると教えてくれて、チョップタックルとジャッカルの練習をしていた」
――最後のトライの場面を。
「本当は外にパスをしてトライを取ろうと思っていたけれど、パスコースに相手DFがいて投げるスペースがなかったので自分で行きました」
静岡ブルーレヴズ 藤井雄一郎監督
「今日はどうしても勝ちたかった試合。点数は取れたけれど、最後の最後に自分たちのペナルティが重なって、もう1本取れれば、というところで取れなくて、最後に取られて負けてしまった。いいところも出ている。下を向いていても仕方ないし、映像で確認して、次に向けてしっかり修正していきたい」

藤井雄一郎監督
――クワッガの欠場について。
「家庭の事情で南アフリカに一時帰国していたのですが、ドバイ経由で戻ってくる予定が飛行機が飛べなくなって、戻ってこれなくなってしまった。今はもう(別ルートで)戻っているので、次は大丈夫です」
静岡ブルーレヴズ チャールズ・ピウタウゲームキャプテン

チャールズ・ピウタウキャプテン
「今日の試合はいいところもたくさんあったけれど、学びも多かった。特にブレイクダウンの周辺を修正しないといけない。ただ、ブラックラムズもとても良いチームで、今日は本当に良いラグビーをしたと思う。勝利を祝福したい」
SCOREBOARD
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