眞野泰地が躍動―「プレーオフでもプレースタイルは変えたくない」 | ラグビージャパン365

眞野泰地が躍動―「プレーオフでもプレースタイルは変えたくない」

2025/05/25

文●編集部


24日、NTTジャパンラグビーリーグワン、ディビジョン1,レギュラーシーズン1位で通過した東芝ブレイブルーパス東京は、準決勝でシーズン5位のコベルコ神戸スティーラーズと対戦し、31-3で快勝、2年連続ファイナル進出を果たした。

CTB眞野泰地は、前半36分、セタ・タマニバルとの負傷交代でピッチに登場した。昨年のプレーオフでもウォーミングアップで負傷したセタに代わり出場。「去年もセタが怪我をして。そういう面ではやっぱり、セタの思いというか、セタもずっとプレーオフは出たいというふうに今年も言っていたし、どうなるかわからないですけど、決勝につなげられて良かった」(眞野)

7-3で前半を折り返したブレイブルーパスは後半3分、WTB桑山聖生のトライでリードを広げる。しかしそこから神戸の反撃を受ける。直後のキックオフボールを奪われると神戸の真骨頂である高速ラグビーを展開。ブリン ・ガットランドのブレイクから22m内側まで前進。するとCTBマイケル・リトルに対して、眞野が真正面からタックル。リトルを押し倒すと、ボールがこぼれ豊島翔平がボールを奪いエリアを挽回。

マイケル・リトルにビッグタックル

マイケル・リトルにビッグタックル


神戸・李承信がクイックでボールを入れ、もう一度流れを引き寄せようとアタックを試みる。すると再び眞野が今度はCTBラファエレティモシーに対して低いタックルが突き刺さりたまらずラファエレがボールを大きく前へこぼし東芝ボールへ。スコアには繋がらなかったが神戸へ行きかけた流れを眞野のタックルが止めた。

眞野泰地

眞野泰地


攻守にわたり存在感を見せた眞野をリーチ・マイケルキャプテンは以下のように話した。「今日だけじゃなくて、今シーズン通しても、去年からずっと低いタックルだったり、ワークレイトの高さ、素晴らしい選手です。信頼できる選手ですね。キックも左足でも蹴れるし、アタックも強いし、ジャッカルも全部できるので、自分のチームにいて本当に助かります。」(リーチ)

ブレイブルーパスの連覇を成し遂げるためのキープレーヤーとなる眞野に試合後話を聞いた。

東芝ブレイブルーパス東京 CTB眞野泰地

――凄まじいタックルで流れを変えました。タックルは一番良かったのでは?


今日は、コネクションがよかったですね。隣の人とコネクションとって一人で飛び出さずに。だから自分の強い姿勢で当たることができました。乱れそうなところで、しっかりコネクションが取れていれば、あとは一人ひとり体強いんで全然怖くないと思っていました。自分たちが焦らなければ怖さはなかったです。


――前半リードを広げたわけではなかったですが、落ち着いてプレーできていた?


そうですね。自分たちのラグビーがアタックでもディフェンスでも通用しているなと思いました。

――「試合勘」というのは戻ってきました?


かなり戻ってきていると実感しています。


――キックでもいいキックがありましたし、個人的に今日のプレーはすごく良かったのでは


そうですね。だいぶ戻ってきたというか、自分のプレーはできたかなと思います。

眞野泰地

眞野泰地

――それは準備の期間があったこともありますか?


そうですね。自分の頭の中のイメージと実際に試合でできる動きがどんどん合ってきているというか、良くなっているんで、あと1試合しかないですけど、とにかくいい準備をして出し切りたいと思います。


――サイズじゃないということをプレーで証明しているなと見ていて思いました


外国人とかあんまり区別とかしちゃダメなんですけど、大きなプレーヤーにはやっぱり負けたくないというか、サイズじゃないというのは、常に証明したいところでもあるんでリトルに対してしっかり体を当てられたのはよかった。あの時は個人というよりもチームとして流れがどっちつかず、だったんでしっかりタックル入って流れを変えたいなと思っていたんで、それが一番良かったかなと思います。

――去年の決勝の経験があってチームが落ち着いてプレーできている?


プレーオフはもう最後の1分とか、30秒までどっちになるかわからないと思うんで、それを経験できているのはでかいことやし、個人としても頭に入れてどんな相手でも絶対競るというは頭にいれてやっています。


ーープレーオフになってプレー中に意識することを変えたりする?


逆に変えたくないですね。ペナルティゴールも大切だと思うんですけど、東芝は一番ペナルティゴールが少なくて、タッチに蹴ってFWの強みを出すということが自分たちの強みだと思うし、プレーオフだからスタイルを変えるのではなく、自分たちのラグビーができたらいいのかなと思っています。

ーー今日はセタの怪我もあって、予定よりも早いタイミングでの出場でした


去年もセタが怪我をして。そういう面ではやっぱり、セタの思いというか、セタもずっとプレーオフは出たいというふうに今年も言っていたし、どうなるかわからないですけど、決勝につなげられて良かったなと思います。


ーー去年のファイナルに向かう気持ちと2回目のファイナルに向かる気持ち、何か違いはありますか?


去年はまあ、連れて行ってもらったじゃないけど、いろんな人の力ですけど、今年は自分の力もしっかりチームに貢献して掴んだものでもあると思っています。より最後までチームに貢献したいなと思っています。

ーー今シーズン、コーチから求められていることも変わった?


パスでボールを動かすところとか、リッチーともっとコミュニケーション取ったりとかそういうところですかね。去年は自分の強みを出すだけという感じだったんですけど、今年は12番で出させてもらうことも多かったので、リッチーともっとコミュニケーションとったりとかは、去年に比べて良くなった部分かなと思います。


ーーいいジャッカルもありました


あれは、(佐々木)剛のおかけですね(笑)。剛のジャッカルを普段からみているので。

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