「ワールドラグビー パシフィックチャレンジ」に出場するためサモア遠征を行っている、JAPANXVは10日(日本時間12時KO)、いよいよ初戦のマヌア・サモア戦を迎える。
JAPANXVに招集されたオーバーエイジの4選手、青木恵斗(帝京大)、佐藤健次(早稲田大)、秋濱悠太(明治大)、土永旭(京都産業大学)の4選手に遠征前に行われた成田での公開練習後に話を聞いた。
FL青木惠斗(帝京大4年)
最初は(参加することを)考えていなかったが、パシフィック・チャレンジでフィジカルの強い相手と対戦できることを考えたら、今後のラグビーをしていく上でいい経験になるので、帝京大のキャプテンという立場ですが、相馬朋和監督と話して(遠征参加を)決めました。
――活躍すれば、代表に参加するかもしれません。
エディー・ジョーンズHCさんがきて(パシフィック・チャレンジの)活躍次第と言われているので、大きなチャレンジになるので楽しみです。
――LO登録でしたが?
アレはまちがいです。FLです!
――以前、まず大学中に日本代表合宿に招集されたいと話していました。
自分の持ち味のフィジカルですが、相手の方が強く、フィジカルレベル高いので、それ以外のところでこのチームに貢献したい。まだフィットネスとか戻っていないとこあるが戻していきたい。
――桐蔭学園の同級生と同じチームで戦います。
久々に桐蔭学園が揃って楽しみですし、3人(佐藤、秋濱、矢崎)は気楽に話せますし、プレーの感じも久々にやっても合うので気は楽ですね。
HO佐藤健次(早稲田大4年)
――オーバーエイジで参加しています。
U20日本代表のチームにアジャストしなければいけない期間なので、戦術、ラインアウト スクラムの組み方もそうですが、フィールド外でもコミュニケーションをとってチームに馴染みたいと思います。
――桐蔭学園の同期と久々に同じチームで戦いますね
オーバーエイジの4人中3人が桐蔭学園出身で、将来同じチームでやれたらいいなと思っていたのでここで実現できてすごく良かった。だがU20代表のオーバーエイジではなく、フルの代表でプレーできればいいなと思います。
――どんなプレーをしたい?
まず勝利に対していいアジャストするのもそうだし、コンタクトレベルを高くもってやりたいしアピールしていきたい
CTB秋濱悠太(明治大4年)
――桐蔭学園の同期と久しぶりに同じチームでプレーしますね
桐蔭学園出身者だけでなく、明治組も多いし、(福岡合宿の)スコッドでいっしょだった髙木もいるので馴染んでいきたいと思います。
――このチームでもWTBではなくCTBでプレー?
この合宿でも前回の福岡の合宿でも13番でした。1つのポジションというよりもWTB、FB、CTBもやって幅を広げたい。昨季を通して明治大でCTBをやらせていただいていたので、CTB中心に他のポジションにも対応できればいいなと思います。また試合も大学選手権の決勝以来の試合なので、この事前合宿とサモアでの練習で慣れていけたらいいなと思います。
――自らの強みは
これという強みはないと思っていますが、対応する力や判断は強みだと思いますし伸ばしていきたいと思います。
――エディー・ジョーンズHCにはどんな指摘を受けましたか?
CTBとして、大学選手権の準決勝、決勝のアタックのところ、スペースを見つける力やアタックセンスのところを褒めていただいた。それ以外のディフェンス、CTBとしてのキックのスキルを伸ばせていただければいいなと思います。個人的にはDFの方が得意だと思っているので、全体的なところを伸ばせていけたらといっていただけました。
――エディー・ジョーンズHCに福岡合宿に呼ばれて刺激を受けた?
エディーさんは思ったより気さくな方でした。前回の福岡の合宿ではリーグワンで活躍するトップの選手といっしょに練習できたり、同じポジションの話を聞いたり、個人練習で付き合ってもらったりと短い期間だったが刺激になった。今回はまわりが下級生なので、上級生としてチームにアイデアとか入れていきたい。
――対戦する相手はどこも大きい選手がいるチームです
個人個人がインパクトある選手ばかりで1対1で勝てない部分もあるので、日本は数的有利に立って、一人でも寝ている選手を減らして、グラウンドに立っている選手を増やしたい。
――高校代表、U20日本代表の遠征はコロナ禍で行われなったですね。
今回、呼ばれてありがたいです!
――オーバーエイジとしてリーダーシップを取っていきたい?
そうですね。そういえば、SH/SO伊藤利江人(明治大2年)がチームでも声を出してくれているが、10番でリーダーシップを発揮しているので、明治でもやってもらいたいですね!
――明治大では副将に就きましたね
セブンズの大会や春季大会の初戦も出られないので不安もありますが、ここで得た刺激をチームにもたらしたい。今回の遠征をひとつのステップとして成長して、ここで得た刺激を明治大に持って帰って、日本一を目標にしているので、そこに貢献したい。
――将来的にはどんな選手になりたい?
僕としては将来的にリーグワンで長く活躍したいと思っています。リーチさんとか長い期間代表に呼ばれたり、所属しているチームで存在感を示したりしていて、長い経験と経験値がある。将来的にはそういった選手になりたい
――今、同部屋はちなみに誰?
前回の福岡合宿は(現ブラックラムズの)SO伊藤耕太郎さんでしたが、今回は(明治大2年のSO)伊藤龍之介です
SH土永旭(京都産業大4年)
――昨季に続いてパシフィック・チャレンジへの参加ですね
今回のメンバーでは僕だけ、サモア遠征に参加しています。昨年とまったく同じところで開催されます
――活躍次第では代表が見えてくる
去年もパシフィック・チャレンジを経験して、フィジカルのところで世界の強さを感じました。今年は、「超速ラグビー」をやっている中で、相手は体力、スピードに対応できないと思うので通用すると思っています。
――福岡の日本代表のトレーニングキャンプにも参加。エディー・ジョーンズHCからフィードバックは?
自分の武器であるキックをもっと磨いていってほしいと言われています
――京都産業大学のメンバーも多く参加していますね
オーバーエイジの4人は、サモア遠征だけなので、(日本代表に呼ばれなければ)その後は大学で頑張りたい。(髙木とは)ライバル関係で、いいチームメイトが側にいるのは成長できるので感謝しています。
――あらためてどんなプレーをしたいですが
U20日本代表は、超速ラグビーをやっている。京産とは違ったアタックで、まだ合わないところもあるが、徐々に合わせていって、(取材した4月2日の)7日後に(マヌア・)サモア戦がある。1戦目がキーポイントになると思うので、しっかり勝ちきってフィジー(ウォリアーズ戦)、最後はトンガ(A戦)にも勝利して、いい形でサモアの遠征を終わらせたいですね。