30日、カナダ代表に勝利したラグビー日本代表は、アメリカ代表戦に向け現在サンフランシスコで準備を進めている。司令塔、李承信は安定したプレーでチームを前進させ、コンバージョンキックも1本外しただけで他は決めてスコアで相手にプレッシャーをかけた。
12番、チャーリー・ローレンス(三菱重工相模原ダイナボアーズ)、15番サム・グリーン(静岡ブルーレヴズ)とのコンビネーションについて、カナダ戦の週から練習し始めたという。試合全般、さらにキャプテンのワーナー・ディアンズについて試合後に話を聞いた。
――キックとランのバランスについて。
「今日は良いバランスで使い分けができたと思う。判断自体は悪くなかった。ただ、次のアメリカやそのあとの相手を考えると、もっと精度を上げていかないとチャンスを作れない」

――ワーナーのキャプテンシーについて。
「ワーナーらしくぷれーしてくれればチームに勢いが生まれる。彼はあまり口数が多くないので、次に何をやるかを言うのは自分がリードするようにして、ワーナーにはキャリー、タックルというプレーでリードして彼らしさを出せるようにした。キャプテンの一番の役目はペナルティーのときの判断など。そういうところでチームをしっかり引っ張ってくれた」
――12番ローレンス、15番グリーンという並び方は試合では始めてだったと思うが、コンビネーションの出来は?
「このメンバーで練習したのは今週からだったけど、コミュニケーションを含めてデキは悪くなかったと思います。チャーリー(ローレンス)はパスもキックも長けているし、サム(グリーン)はランとキックが良い。ディフェンスでは2人ともビッグタックルを見せてくれた」
――ローレンスはボールを持つ機会が少なかったが?
「チャーリー(ローレンス)はシェイプのポジショニングの関係でビッグゲインしたりエッジでボールを持つような機会があまりないけれど、内側でタフな仕事をしてくれた。タックルもよく決めてくれた」

チャーリー・ローレンス
――試合の最後、ペナルティーを出して終わる選択肢もあった中であえて攻めたのは。
「試合中にエディーからも『終わり方が大事』というコメントが来ていたし、ワーナーとも話して、敵陣にいたし、トライを取りに行こうと決めました。いい終わり方ができた」

FWともコミュニケーションをとる李承信