18日、サクラフィフティーンこと、ラグビー女子日本代表は福岡・JAPANBASEにて「太陽生命ジャパンラグビーチャレンジシリーズ2025」スペイン戦の前日練習を行った。一様にリラックスしたムードで行われ、翌日の試合に向けた最終調整を行った。練習終了後、2度目のワールドカップとなるPR北野和子(PEARLS)とWTB松村美咲(東京山九フェニックス)が翌日のテストマッチ、さらにワールドカップへの思いを話した。
PR北野和子

北野和子
前回のワールドカップの時よりも、時間を使って、練習の量が本当に増えて、スクラム、ラインアウトの練習もひたすらやってきました。セットピースのところで確実にボールを獲得できるようになったのが、チームにとってすごくプラスになっている面だと思います。
――今何を大事に準備をしてきていますか?
私達よりも身長も高いし、体重もある相手に対してどう戦っていくのかというのをずっと考えてきたんですけど、私はスクラムの自分たちの小ささならではというか、身長も低いので、その低さをどう活かすのかという面を考えて。そこがプラスになるようなトレーニングを積んできました。モールに関しては、私たちはやっぱり身長が引くので低さを有利にしたいということは大事なので、体重も世界に比べると軽いので、いかに一体感というか、8人まとまって重い相手に対して戦うためにずっと取り組んでいます。

――キックが多くなるゲームの中でキックチェイスが重要になってきますが、FWとしてどう意識していますか?
キックを多用する戦術なので、私達がキックを蹴ることはないですけど、いつ、どういう場面でキックを使うのかというところの理解だったり、蹴った後のラインをあげてエリアをとりに行くところは全体練習の中でもすごくとリンクてきましたし、ハードワークの部分ですけど、そこも絶対に自分たちの武器にしたいところなので、FWとしてもチェイスの部分での働きかけは意識しています。
――これまでよりも走らなきゃいけない距離が増えたと思いますが、その部分を適応できるためにどんなトレーニングをしていますか。
その部分はきつい中でも全員でチェイスにいけるか、ここは意識して全員で取り組んでいます。

――久しぶりの試合になりますが今の気持ちは
前回アメリカに勝って、すごくチームとしては勢いのある状態だと思うので、この勢いにものって、自分たちがやってきたことがどれだけだせるのかがすごく楽しみです。
――前回大会との違いは?
プレー時間が少なかったのと、個人的に結構この4年間で自分の中でも成長を感じられている部分がお鬼で、個人としてもチームとしても、やって来たことが、世界にどれだけ通用するのかを試せるのが楽しみ。ラグビー的、メンタル的両方あるんですけど、ラグビー面ではスクラム、ボールキャリーの面で、前回大会の時よりも細かなスキルにフォーカスして取り組んできました。メンタル的には、前回は大きな大会で試合に出る経験とかも全然していなかったので、その緊張を感じている中でパフォーマンスを出すことが出来なかったんですけど、今はそういったプレッシャーを経験してきたのでプレッシャーを楽しめるようになってきました。
WTB松村美咲

松村美咲
ラグビーの試合自体は去年の11月以来で、それまではカナダに行ってリハビリをしたりしていました。去年の1年間のパフォーマンスを振り返ったときの課題がキャリーの部分だったり、トライを取りきるという部分でした。
リハビリをしている間も、自分が復帰したらどういうプレーがしたいのかとかイメージしながらやってきました。フットワークを使って相手を抜いて、ゲインラインを切っていくという部分に磨きをかけてきました。
――バンジー(バーンズBKコーチ)が来てから、色々と戦術を積めていっていると聞きました。BKとしてもオプションは増えてきていますか?
バンジーが来てからもいろいろと基本的なことを教わって私達の力になっているんですけど、バンジーが来て、戦術的な部分から教えてもらって手応えは感じています。
――久しぶりの試合になりますが今の気持ちは
久しぶりの試合ということもあってすごく緊張もあるんですけど、楽しみの方が大きいですね。こうして代表のジャージに袖をとおすことができて嬉しく思っています。ワールドカップも控えているので、セレクションという意味でも今回与えられたチャンスをしっかりものにしていきたい。

――初めてのワールドカップになりますが、イメージとかは?
行けたら、ずっと目標にしてきた舞台でもありますし、今まで支えて来てくれた人や応援してくれた方への恩返しというか、そういうことが出来る場所でもあると思っているので楽しみです。(前回大会は)高校生でした。一つ上の向來さんが出ていたんで、自分もあそこで戦いなというふうに試合を見ながら思っていました。
