女子ラグビーの日本一を決めるサーキットシリーズ「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2024・熊谷大会」は東京山九フェニックスの優勝で幕を閉じた。ナナイロプリズム福岡は、地元福岡で行われた第1戦・北九州大会で3位に入り好調なスタートを切った。熊谷大会でもプール6位で決勝トーナメントに進出するが、準々決勝では準優勝のパールズに敗れ、順位決定戦ではアルカス熊谷に0-7で敗れ8位で大会を終えた。シリーズ総合ポイントは22として、現在6位としている。大会終了後に小笹智美キャプテンに今大会を振り返ってもらった。
――今大会は苦しかったですね。
そうですね。自分たちが波に乗り始めたところで乗り切れなかったというのが逆に相手に簡単に(トライを)取られてしまいました。ちょっと掴みそこねたというのをすごく実感しています。でもいいアタックはできていたのでそこは次に向けて、最初から最後まで(そのアタックを)継続出来たらなと思っています。
――地元・北九州大会では良い結果を残しました。
北九州では3位という結果で終わって、そこからもう1回自分たちがレベルアップしていかないといけないという中で、他のチームも私達と対戦するとき対応してくるのはわかっていたので。でももう1個レベルアップしきれなかったなと思います。
今大会の試合を通して良い部分もたくさんあったんですが、1試合トータル14分間全部良かったという試合は1試合もなかったのが次に向けての課題だと思っています。
――実際に熊谷大会の2週間ではどんな準備をしてきましたか
前回ながと(ブルーエンジェルス)さんに負けて、勝ちきれなかったのは一つひとつの細かいコミュニケーションだったり、自分が何をしたいということを伝え合うことが足りなかったので、コネクションを切らさずとか、ラグビーのスキル的な部分というより、基本的なことが課題にあがっていました。そこを改善しようと準備をしてきました。
――ながととの対戦は今大会では試合内容としては良かったように見えましたが
前回よりも勝てそうだった、というのはあるんですけど・・・本当に小さなことが足りなかった。波に乗り切れなかったですね。
――もうナナイロはトップのチームとして追われる立場になりましたが、あと2戦さらにどんなところを成長させたいですか
もう1つ自分たちが(トライを)取らないといけないところで、全員が一緒のところでギアをあげる。共通認識を持って全員でアタックする、ディフェンスするという部分を全試合通してできれば上を目指すことができるかなと思います。
――新加入の選手が活躍しています。吉本芽以さんはチームに何をもたらしてくれますか。
すごくチームにいい流れを持ってきてくれる選手で、去年まではなかったキックのオプションだったり、タッチキックなども。ラインアウトも少なかったですけど、たくさんいろんな引き出しをもっているので、試合でもチームメイトを活かしてくれるプレーもするし、自分でもいくし、すごく助かっています。
――先日吉本さんは「追手門の時とキャラは変えずにいます」と言われていましたがどんなキャラですか?
本当に言ってくれるところでみんながおもっていることをしっかりズバッと言ってくれるんで本当にありがたいです。
――そういうキャラクターの選手は今までいなかった?
そうですね。基本的にみんな優しい、いい感じなので強く、はっきり言う人は私ぐらいでしたかね(笑)。すごくチームにいい風をもってきてくれています。
――迫田(夢乃)さんも北九州では大爆発しましたが、今大会はマークされていました。
そうですね。結構そこは活かしきれなかったですね。4大会どこかで優勝するという目標は今シーズンチームの目標としてもっているのでそこは絶対に達成したいと思います。
――GM(中村知春)からは何かメッセージは?
GMからは日々メッセージをいただいています(笑)。チームにいなくてもチームの柱なので、常に支えてくれていますし大きな存在ですね。(今大会中に関しては?)メッセージ
ありました。前回大会で3位という結果が出て、そこからの2大会目はすごく難しいところがあるから、そこはもうチャレンジャーとして常にチャレンジしていくようにと言われていました。そのつもりだったんですけど・・・三重、頑張ります。