ラグビー女子日本代表こと、サクラフィフティーンはワールドカップ2025イングランド大会直前のテストマッチでイタリア代表と対戦し、15-33で敗れた。目標としているプール戦を通過するためにキーとなるアイルランド代表との初戦にむけ、この試合で出た課題を本大会までに修正して一戦必勝を目指す。
試合から一夜明けた日本時間の16:30からオンラインで会見が行われた。齊藤聖奈、西村蒼空が試合を振り返った。
NO8 齊藤聖奈 WTB/FB 西村蒼空
――悔しい負けになりましたが、昨日の試合で50キャップとなりました。
齊藤 昨日、試合前にみんなに50キャップおめでとうと言われた。いつもの試合とわからずフォーカスして入れたので良かったと思います。スペイン戦からそうだが、自分たちのテンポでボールを出して振り切ろうと思うとブレイクダウンのクリーンアウトをしっかりやらないといけない。SHに良いボールが出せるようにファイトしないといけない。
――ハンドリングエラーが多かったが……
齊藤 イタリアのディフェンスが良かったので、幅と深さを考えて何をチョイスすべきだったか反省しています。
――スティール2回成功させたが……
齊藤 相手がラック周りを狙ってきたのがわかっていたので、ブレイクダウンへの日本の低さ、速さはどこの国にも負けないと思っているので、誰かが良いタックルをしたらジャッカルを狙っていました。
――キャプテン経験もある齊藤選手。W杯までの2週間の過ごし方は?
齊藤 昨日のイタリア戦で、自分たちの課題が浮き彫りになったので、この2週間引き締めないとアイルランド代表に勝てないとわかっているので、コリジョンの部分でもアグレッシブにいきたいと思います。
――前半、モールで取り切れなかったが、後半は取り切った。モールの手応えは?
齊藤 セットピースの感覚は良かった。モールは、相手がサックで対策してくるのはわかっていた。モールは自分たちの強みとしてやっていきたい。ラインアウトは上手くいっていて、毎日、ユニットに時間をかけて、同じことを繰り返しトレーニングしているので、練習していることが出せたのかなと思います。
――LO吉村選手はどのような存在ですか?
齊藤 乙華はフィジカルの強い選手で、横にいるだけで頼もしい選手です。しっかりオンとオフを切り替えられる選手で、みんなをリードしてくれるし、私のことも気づかってくれる後輩です。仲良くやらせてもらっています。
――キックの蹴り合いについて
西村 イタリアはSHからのボックスキックが多いチームで、最初は落としてしまったが、その後はボールを獲得して、相手陣でプレーし続けることができたので良かった。あとはもっと、相手の陣地で多くプレーできたら、結果的には良くなったのかなと思います。
――良いキックはあったが、キックからチャンスを作れなかった
西村 イタリアのバックフィールドでエッジを攻めたときに裏が空いているときがあったが、SO大塚(朱紗)に任せっきりになっていたことがあった。キック蹴れる選手が気づいたときに裏のスペースにボールを運んで、しっかりディフェンスで仕留めきる、最後までいけていたら良かったかなと(チームメイトと)話しました。もっと(キックを蹴ることのできる)他の選手がスペースに運びこむという意識をもたないといけない。