関東女子大会第3週マッチレポート!サクラXV勢並べたアルカスが日体大に勝利、フェニックス、TKMは順調に開幕2連勝 | ラグビージャパン365

関東女子大会第3週マッチレポート!サクラXV勢並べたアルカスが日体大に勝利、フェニックス、TKMは順調に開幕2連勝

2025/11/11

文●大友信彦


11月8、9日の2日間、第36回女子関東大会第3週の3試合が行われた。
関東大会には今季、単独5、合同2の計7チームがが参加。昨年4位のRKUグレースが弘前サクラオーバルズ、北海道バーバリアンズディアナとの合同チーム「GOD(グレース・オーバルズ・ディアナ)」としてエントリー。もうひとつの合同チーム「Pieces(ピーシーズ)」には自衛隊体育学校PTS、ブレイブルーヴ、湘南ベルマーレ、早大、鎌倉逗子ルミナスの5チームから選手が参加している。

大会は国スポから2週間をあけた10月26日に開幕。第1~2週に行われた3試合の結果は以下の通りだった。

10/26 東京山九フェニックス 44-14 GOD
10/26 横浜TKM 77-0 Pieces
11/2 横河武蔵野アルテミ・スターズ 17-12 立正大アルカス

東京山九フェニックス 45‐7 Pieces

(11月8日・代々木公園ラグビー場)

8日(土)のフェニックス対Piecesは好天のもと、代々木公園ラグビー場で開催された。フェニックスにはW杯帰りのサクラXV組がPR小牧日菜多、CTB古田真菜、FB西亜里沙と3人が先発、WTB松村美咲がリザーブに入った、一方のPiecesは同じくFB安藤菜緒が先発。昨年創部し、目覚ましい成長をみせている早大からはFL高橋みひろ・SH高橋あいりのツインズ、WTB尾久土栞ら5人が先発に名を連ねた。

再三パワフルなキャリーをみせたフェニックスPR岸本彩華

再三パワフルなキャリーをみせたフェニックスPR岸本彩華


先制トライをあげるフェニックスLO田中沙弥香

先制トライをあげるフェニックスLO田中沙弥香


試合は開始から互いにディフェンス、ブレイクダウンで厳しくファイト。フェニックスはPR岸本彩華、LO田中沙弥香らが積極的なボールキャリーとオフロードパスで突破を図るが、Piecesは高橋みひろ、日置彩乃の両FLを先頭に激しいタックルで対抗。ボールを奪うとSO野口明彩陽、サクラXVのFB安藤菜緒が巧みなキックで味方を敵陣に進め、開始から25分までは0-0の均衡が続いた。

均衡を破ったのはフェニックス。25分にPR岸本のブレイクを起点にCTB古田が前進し、オフロードパスを受けたLO田中が鋭い加速で左中間に飛び込んだ。フェニックスが5点を先制する。

Piecesも負けていない。直後のキックオフから敵陣に入ると相手反則からキックでゴール前に陣地を進め、右ラインアウトからゴール前でモールを押し、ラックになったところでFL日置が押さえトライ。SO野口がコンバージョンを鮮やかに決めPiecesが7‐5と逆転、リードを奪う。

トライを返し喜ぶPiecesの日置彩乃

トライを返し喜ぶPiecesの日置彩乃


フェニックスPR小牧日菜多の突進

フェニックスPR小牧日菜多の突進


正確なキックをみせたPiecesのSO野口明彩陽

正確なキックをみせたPiecesのSO野口明彩陽


突破を図るPiecesのFB安藤菜緒

突破を図るPiecesのFB安藤菜緒


だが、失点したことで逆に落ち着きを取り返したか、フェニックスはここから点火。35分、相手ゴール前でFWが激しくキャリーを繰り返してPR地蔵堂萌生がトライし12―7と逆転。直後、Pieces⑦日置が自陣深くで相手パスをカットしてそのまま独走するが、フェニックスはサクラセブンズのエースWTB奥野(旧姓・原)わか花が自陣から猛追して追いつき、逆にPKを獲得。そこから攻め返したフェニックスがアドバンテージも含めてアタックを重ね、CTB野澤友歩がトライ。SO山本梨月がコンバージョンを決め19-7とリードを広げて折り返した。

PiecesのCTB瀬戸萌仁加は新チーム鎌倉逗子からの参加

PiecesのCTB瀬戸萌仁加は新チーム鎌倉逗子からの参加


相変わらずスピードを披露したフェニックス奥野わか花

相変わらずスピードを披露したフェニックス奥野わか花


後半はフェニックスが開始からFBにサクラxvの松村美咲を投入。アタックのオプションをラン主体に切り替えて敵陣侵入に成功。Piecesも必死のタックルで応戦するが、フェニックスがじわじわと前進。12分にHO小鍛冶歩、19分にPR高木恵、35分に新加入のPRアラナ・シキメティと、途中出場組が次々とトライ。ロスタイムの47分にはCTB野澤友歩が2本目のトライを決めたフェニックスが45-7で勝った。

リハビリ中の大竹風美子&松田凜日も元気にサポートスタッフとして参加

リハビリ中の大竹風美子&松田凜日も元気にサポートスタッフとして参加


大学3年のトリオ、野澤友歩、杉浦夏麗、野澤友那

大学3年のトリオ、野澤友歩、杉浦夏麗、野澤友那

ゲーム主将を務めたCTB古田は「前半はPiecesのディフェンスが強くて空回りして、相手に流れが行ったけれど、そこでも『オフロードをやめなくていい、チャレンジし続けろ』という声が飛んで、信じてチャレンジし続けた。成長につながる試合ができた」と前向きに総括。

フェニックスのゲーム主将を務めた古田真菜

フェニックスのゲーム主将を務めた古田真菜


この日はサポートに回ったLO佐藤優奈主将も「今年はチームとして新しいシステムに挑戦していて、まだ慣れていない分ミスが出てしまったけれど、チャレンジしたことは今後に繋がる」と収穫を強調した。

フェニックスのチームキャプテン佐藤優奈

フェニックスのチームキャプテン佐藤優奈

Piecesは早大のFL/SHの高橋ツインズ、WTB尾久土、鎌倉逗子ルミナスのCTB瀬戸萌仁加という大学1年生4人が先発する一方、先発に元サクラXV候補のPR井草彩野やブレイブルーヴに加わった元アルテミ・スターズのLO村上愛梨、リザーブに2022年W杯日本代表のFB平山愛や元パールズのSH秋山歩花が入るなど経験値の高いベテランや、既存のトップクラブではなく新たに生まれた鎌倉逗子ルピナスというクラブチームでのプレーを選んだ若手も加わった編成。多様なバックグラウンドを持つ選手たちがプレーし続けている姿を見ること、試合後にわちゃわちゃと交流している姿を見るのは素直に嬉しかった。

Pieces、MIPはLO佐久間怜奈

Pieces、MIPはLO佐久間怜奈


フェニックス SOM(スターオブザマッチ)はCTB野澤友歩

フェニックス SOM(スターオブザマッチ)はCTB野澤友歩


トライをあげたPiecesの日置彩乃はこの日がバースデイ。試合後に場内アナウンスで紹介され大喜び!

トライをあげたPiecesの日置彩乃はこの日がバースデイ。試合後に場内アナウンスで紹介され大喜び!

YOKOHAMA TKM 65-3 GOD

(11月9日・立正大学熊谷ラグビー場)

TKMは10月26日の初戦でPiecesを77-0で大破。GODはRKUグレースと弘前サクラオーバルズ、北海道バーバリアンズディアナの合同チームで、同日、同会場で東京山九フェニックスに14-44で敗れていた。ちなみに昨年、TKMとグレースは最終節で対戦し、グレースが後半ロスタイムの43分、佐々木理子のサヨナラトライで28-21の勝利を飾った(今季はその佐々木理子がTKMに加わっているのも面白い因縁だ)。

試合は序盤からTKMが敵陣に攻め込むが、GODも果敢なタックルで応戦。5分、TKMのNo8ロエラ・ラディニヤヴニがトライラインに迫るが押さえきれずにヘルド。しかしトライラインドロップアウトからTKMは再びアタックし、CTB堀毛咲良が先制トライをあげる。TKMはその後もロエラ、新加入のCTBナンキヴェル・デイナらが相手ゴールに迫るが、GODはNo8城遥花がタックルで落球させるなどディフェンスで食い下がる。しかし19分、TKMはロエラが相手タックルを突き抜けて左中間についにトライ。10-0とリードを広げる。

前半6分、TKM堀毛咲良の先制トライ

前半6分、TKM堀毛咲良の先制トライ


躍動するTKMのFBヨレイン・イェンゴ

躍動するTKMのFBヨレイン・イェンゴ


前半41分、TKMのFBヨレイン・イェンゴのトライ

前半41分、TKMのFBヨレイン・イェンゴのトライ

GODもそこから反撃。スクラムでTKMからペナルティーを奪うなどセットプレーで圧力をかけて敵陣に攻め込み、再びPKを得ると22分、CTB髙井優花がPG成功。3-10とする。

その後も一進一退の攻防が進むが、30分にTKMのWTB堀川侑愛が相手キックをチャージしてトライを奪ったところからゲームは傾いた。37分にはラインアウトモールを押してLO西村澪がトライ。41分には太陽生命ウィメンズセブンズシリーズでも大活躍した7人制フランス代表のFBヨレインがCTB堀毛とのパス交換で抜けて鮮やかなトライ。自らコンバージョンも決め、29-3とリードを広げて折り返す。

タックルに耐えて前進するGODのCTB髙井優花

タックルに耐えて前進するGODのCTB髙井優花


再三好ゲインを果たしたGODのNo8城遥花

再三好ゲインを果たしたGODのNo8城遥花


GODのSO内山華蓮主将

GODのSO内山華蓮主将

前半は堅さがのぞいたTKMだったが、大きくリードしたせいか、あるいはヨレインのスーパーパフォーマンスを見て緊張がほぐれたか、後半はのびのびとアタック。3分にラインアウトモールから、この試合は新ポジションHOで先発した永岡萌主将がトライ。11分には敵陣で相手のポゼッションアタックにディフェンスでプレッシャーをかけ続け、相手がキックしたところでFBヨレインが豪快にカウンターアタックし、最後はWTB堀川につないでトライ。さらに18分にヨレイン、27分には途中出場のFW永井彩乃、38分にはFL松永美穂、43分には左ゴール前ラインアウトから真ん中へ振り、途中出場のサモア代表WTBシアタガ・キャシーがトライ。自らコンバージョンも決め最終スコア65-3でTKMが圧勝した。

現場指導にあたり3年目の北川俊澄総監督補佐は「ようやくタックルでしっかり肩をあてられるようになってきた」と笑顔をうかべ、「グレースに昨年の最終戦で負けたところから今年のチームは始まっていますから」と、この試合にかけていたチームの思いを明かした。

花巻東からTKM加入の大学1年生高橋胡春

花巻東からTKM加入の大学1年生高橋胡春


勝利を喜ぶTKM、中央の巨人が北川俊澄さん、左から2人目が永岡萌主将

勝利を喜ぶTKM、中央の巨人が北川俊澄さん、左から2人目が永岡萌主将

GODは相手アタックを守る時間が長かったが、FW周辺では再三粘り強いディフェンスで相手の落球を誘った。しかしアドバンテージを得たところでキックがノータッチとなることが多く、アドバンテージ解消で広いスペースにカウンターアタックでボールを運ばれ、失点を重ねた。それでもNo8城、CTB髙井、FB宮本和らが再三好アタックをみせ、可能性を感じさせた。シーズン後半戦に向け成長が楽しみだ。

GODのMIP表彰はCTB髙井優花

GODのMIP表彰はCTB髙井優花


TKMのSOM表彰はWTB堀川侑愛

TKMのSOM表彰はWTB堀川侑愛


立正大アルカス 8-5 日本体育大

立正大アルカスは昨年、15人制関東大会に単独チームとして初めてエントリー。7チーム中6位に終わったが、グレースを26-22で破るなどポテンシャルをアピール。今季は初戦でアルテミ・スターズに敗れたが、昨季は28-50で大敗した相手に12-17と食い下がり、進化ぶりを証明してこの2戦目へ。この日は先発にLO吉村乙華、FL長田いろは、SH阿部恵、SO大塚朱紗、FB今釘小町とRWC帰りのサクラXV勢を5人並べる豪華な陣容で臨んだ。対する日体大も、RWCでの出番こそなかったもののサクラXVの主将も務めたFL向來桜子が先発に、RWCの全3試合に出場して自信を深めたPR峰愛美がリザーブに。試合は両軍あわせてRWC組が7人というサクラだらけのラインアップで始まった。

試合は開始から堅いディフェンス合戦となった。雨でボールが滑るコンディションもあってか、手堅くキックで敵陣に進み、ディフェンスで相手に圧力をかけようという意図が感じられたが、その中でも日体大は試合開始から攻守ともに「超速」を思わせるラッシュをかけ、セットプレーでもファーストスクラムから猛プッシュ。そして13分、敵陣深く攻め込んだ日体大FWが連続ピックゴーで相手ゴールに迫り、最後はLO西村咲都希が右中間にトライ。FB杉本姫菜乃が狙ったコンバージョンは左ポストに当たり、さらにクロスバーで弾むという一撃だったが惜しくも外れ、先制点は5点にとどまった。

ブレイクダウンの攻防、タックルするのはアルカスの長田いろは

ブレイクダウンの攻防、タックルするのはアルカスの長田いろは


アルカスSH阿部恵のキックにチャージする日体大HO浦山亜子

アルカスSH阿部恵のキックにチャージする日体大HO浦山亜子


アルカスCTB村田美咲にタックルする日体大WTB高橋夢来

アルカスCTB村田美咲にタックルする日体大WTB高橋夢来


前半13分、日体大LO西村咲都希(右⑤)が先制トライ

前半13分、日体大LO西村咲都希(右⑤)が先制トライ

先制された立正大アルカスは、SO大塚朱紗のキックで敵陣に入り、サクラXVでも突破役を担うLO吉村乙華を中心に接点で日体大DF突破を図り、じわじわと前進。守ってはサクラXV主将の長田いろは、1年生棚田温香の両FLがタックルで食い下がり、2年生で主将に指名されたNo8加藤璃子が再三ジャッカルでPKを奪取。そしてハーフタイム直前のラストプレーで、WTB杉本七海がついにトライラインをこじあけ左隅にトライ。5-5の同点に追いついた。

スクラムは日体大が立ち上がりからアルカスを圧倒した

スクラムは日体大が立ち上がりからアルカスを圧倒した


サクラxvのアルカスLO吉村乙華のパワフル突進

サクラxvのアルカスLO吉村乙華のパワフル突進


前半41分、アルカスWTB杉本がトライ

前半41分、アルカスWTB杉本がトライ

後半も一進一退の攻防は続いたが、敵陣に攻め込んだ回数は日体大がやや多かったか。特筆したいのはエリアを取り合うキック戦での日体大CTB12水野小暖(こはる)の働きだ。日本代表でもエリア戦の主役となる立正大アルカス大塚朱紗&今釘小町の2枚キッカーに対し、ほぼ一人で応戦して互角以上に渡り合った。

好キックと突破で奮闘した日体大CTB水野小暖

好キックと突破で奮闘した日体大CTB水野小暖

地域獲得で健闘した日体大は後半9分、敵陣ディフェンスでFL持田音帆梨がターンオーバーを勝ち取るとすぐ速攻。左に向來主将―SO髙橋夏未とつなぎ、WTB橋本佳乃にボールを託すが、橋本はトライラインまであと5mと迫るが立正大アルカスのタックルに倒され惜しくもトライならず。19分にも日体大はいいリズムでアタックを継続したが、立正大HO山口桃佳がチョークタックルでボールを奪取する。互いにディフェンスが相手アタックを上回る白熱戦が続いた。

MIPを受賞した日体大の1年生FB杉本姫菜乃の突進

MIPを受賞した日体大の1年生FB杉本姫菜乃の突進


突破を図る向來桜子と止めようとする阿部恵のサクラXV対決

突破を図る向來桜子と止めようとする阿部恵のサクラXV対決


アルカスユース育ちの日体大WTB橋本佳乃は再三好ゲインをみせた

アルカスユース育ちの日体大WTB橋本佳乃は再三好ゲインをみせた


突破を図るアルカスのSO大塚朱紗

突破を図るアルカスのSO大塚朱紗

そして迎えた後半41分、立正大アルカスは相手ゴール正面10mでPKを獲得。SO大塚朱紗が貴重な勝ち越しPGを決めた。

長田いろはと吉村乙華、サクラXVのFWが2人がかりで突破

長田いろはと吉村乙華、サクラXVのFWが2人がかりで突破


日体大のサクラセブンズ堤ほの花先輩はこの日はサポート係

日体大のサクラセブンズ堤ほの花先輩はこの日はサポート係


後半41分、アルカスは大塚朱紗が勝ち越しPGを成功

後半41分、アルカスは大塚朱紗が勝ち越しPGを成功

「FWは『行こ!行こ!』とトライ狙いで行きたそうでしたけど、雨も降っていたしここは冷静に、あと何分あるかもレフリーに確認して、『ショットで行こう』と私から言いました」と振り返った大塚が冷静にPGを決めてアルカスが8-5と勝ち越し。

アルカス・大塚朱紗

アルカス・大塚朱紗


「今日は試合前から『接戦に持ち込んで勝とう』と話し合って試合に臨みました。狙い通り、学生がハードワークしてくれてアルカスらしいラグビーで接戦に持ち込めたし、勝ち切るためには3点でいいと」(大塚)

そこからのラストアタックで再び橋本が相手トライラインに迫ったが、立正大アルカスは分厚いバッキングアップディフェンスに阻まれボールコントロールを失いノーサイド。立正大アルカスが息詰まる熱戦を8-5で制し、今季初勝利をあげた。

日体大・MIP表彰はFB杉本姫菜乃

日体大・MIP表彰はFB杉本姫菜乃


立正大アルカスの小松大祐監督は「初戦のアルテミ・スターズには負けたけれど接戦(5点差)に持ち込めたことで、勝つチャンスが生まれてくることには手応えを掴めた。きょうもまずキックで敵陣へ行く、ボールを手放すには勇気が要るけれど、自信を持ってディフェンスできた。サクラXVの選手たちもワールドカップから帰国して直後から合流してチームに溶け込んで、献身的に体を張ってリードしてくれたし、そこに引っ張られて学生もすごく成長した」と選手たちを称えた。

アルカス・SOMはFL棚田温香

アルカス・SOMはFL棚田温香

敗れた日体大はこれが今季初戦だったが、サクラXVが居並ぶ立正大アルカスに対し立ち上がりから猛攻。向來桜子主将は「相手のホームゲームだし、最初からいかないと飲まれると思い、最初から全開で行きました」とスタートダッシュから猛攻をかけたこと説明。「敵陣に行ってからの得点力には課題が残りました。それでも、ファーストキャップの1年生がたくさん出て、4年生の少ないチームを引っ張ってくれた。大会のMIPには1年の杉本姫菜乃が選ばれたし、チームのMVPには3年生の水野小暖が選ばれた。下級生の頑張りは収穫です。あとはうまくいかなくても焦らず、マイクロスキルをきちんとするよう修正して、残りの試合に向け成長していきたい」と話した。

日体大・向來桜子主将

日体大・向來桜子主将

女子関東大会は3週を終えて東京山九フェニックスと横浜TKMが2戦2勝勝ち点12で首位に並び、立正大アルカスが勝ち点7(1勝1敗)で、横河武蔵野アルテミ・スターズが同5(1勝)で続く。第4週は16日(日)にアルテミ・スターズとGODの1試合が横河電機グラウンドで行われる。

大友信彦
(おおとものぶひこ)

1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。ラグビーマガジンなどにも執筆。

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