秩父宮みなとラグビーまつり2017が開催!2019年に向け日本ラグビーができることは | ラグビージャパン365

秩父宮みなとラグビーまつり2017が開催!2019年に向け日本ラグビーができることは

2017/06/11

文●編集部


6月11日、東京・秩父宮ラグビー場周辺で「秩父宮みなとラグビーまつり2017 Supported by SUNTORY」が開催された。

ラグビーワールドカップ2019を2年後に控え、国内ラグビーを盛り上げるだけでなく競技場周辺の周辺道路を活用した「ファンゾーン」を意識した会場演出がなされていた。

ラグビーワールドカップの開催都市もイベントブースを出店。その中にある東大阪市ブースにお邪魔しました。「こういった公道を一部歩行者天国にしてファンゾーンを意識したイベント作りは参考になります。」(日髙達摩さん大阪府府民文化部文化・スポーツ室 スポーツ振興課ラグビーワールドカップ2019総括主査)

ワールドカップ2019の告知がデジタルサイネージで配信される

ワールドカップ2019の告知がデジタルサイネージで配信される

東大阪といえば、花園ラグビー場。現在リニューアル工事中。完成するのは来年の9月。関西地区でのラグビー認知は高そうだが、「大阪府全体でいくとまだまだ」ということでまずは認知活動から始める。今年の8月から大阪駅、なんば駅、天王寺あべのハルカスでデジタルサイネージを利用して活動されるとのこと。

もう一つ、岩手県釜石市のブースにもお邪魔すると、三陸の海産物と釜石の地酒「浜千鳥」が販売されていました。「もう1升売れましたよ。フレンドリーマッチの直前はものすごい人で『釜石』と叫んでアピールしました。」と早川弘治さん(スクラム釜石)。

そしてワールドカップ2019開幕戦の会場となる、味の素スタジアムがある調布市のブースにお邪魔。菊池英一さん(調布市・行政経営部付オリンピック・パラリンピック担当係長)にお話を聞いた。「味スタでは2019年のワールドカップと、2020年東京オリンピックのセブンズが開催されます。調布市では、この2つにむけて取り組みをしています。

調布市が作成したパンフレット。ラグビーの基本的なルールが細かく記載されている。

調布市が作成したパンフレット。ラグビーの基本的なルールが細かく記載されている。

まずは、ラグビーの基本的なルールなどを知ってもらうことからはじめます。調布では、ここまで人が多くないですが、このイベントに参加させてもらってとても参考になりました。他の自治体と横のつながりもできました」。

「まちラグ」は調布駅前広場で行われ、事前登録などは不要。参加費は無料ということでまずは楕円球を触ってみると心が燃えるかもしれません。

13:35キックオフのメインイベント、サントリーサンゴリアスとスーパーラグビー・オーストラリアカンファレンスに所属するワラターズとのフレンドリーマッチは後半残り15分で、21−19とワラターズが2点リードという接戦。会場に訪れた9,848人の観客は、試合終了直前まで勝者がわからない展開に興奮した。試合はサンゴリアスがワラターズゴールに迫るもトライを取りきることができず、そのままノーサイド。

「チャンスでミスして、そのチャンスを相手に渡してしまった。インターナショナルな経験を若手の選手が積むことができたのは大きかった。でも今日は勝利したかったので本当に悔しい。」サントリーサンゴリアス・沢木敬介監督。

キャプテンを務めた日和佐篤は「悔しいの一言です。春から長い期間、この試合のために準備を続けてきましたので。夏にかけてもう一度準備をしていきたい。」フレンドマッチでも勝負にこだわっていただけに悔しさを滲ませた。

「日本ラグビーとの関係を築いていくということがまず一つ。日本のラグビーは成長している。我々は関係のいち部分で有り続けたいと思っています。サンウルブズはオーストラリアカンファレンスに入ってきます。そういう意味でも。」ワラターズ・ダリル・ギブソンヘッドコーチ。

 

試合が終わると再びスタジアム通りは多くの人で賑わった。試合を見たという親子に話を聞くことができた。お子さんが午前中のミニラグビー交流会に参加されたということで

「自分たちはラグビーワールドカップについて知っていますが、港区にお住まいの方もなかなか知らない方も多いです。こういったイベントは楽しかったですし、足をとめてワールドカップのことも知ってもらえる機会になってくれればいいですね。」

また、みなとラグビースクールのユニフォームを着たお子さんは「ワラターズ戦みました。かっこよかった。フォワードやっています。ラグビー選手になりたいです」と笑顔で答えてくれた。

イベントブースの他、正門前の特設ステージではラグビートークショーやアイドルグループ「ときめき♡宣伝部」のライブショーが行われた。ファンの方にラグビーについて訊いてみると「ラグビーはテレビでみたことあります。ここにラグビー場があったことを知らなかった」と。2015年の活躍でラグビーを全く知らないという人は少ないかもしれないが、もっと身近なものになったのかもしれない。

 

2019年ワールドカップにむけたイベントとしては、大規模なイベント。「ラグビーを介して人が集まる」「イベントが成功する」という方程式が成立すれば、より国内ラグビーが盛り上がるだろう。

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