4日、すでにプレーオフ進出を決めているコベルコ神戸スティーラーズが、第17節、横浜キヤノンイーグルスと対戦し、47‐29で快勝。最終節はプレーオフで再戦する可能性が高い、4位・静岡ブルーレヴズに挑む。
2025/05/06
文●編集部
GALLARY

前半9分、ブリン ・ガットランドのトライ

前半21分、古巣からイノケ・ブルアがトライ


ガットランドのゴール

前半33分サウマキアマナキが抜ける

サウマキアマナキが小倉順平を交わしトライ

ブリン-・ガットランドのゴールは決まらず

ジョージ・ターナー

ソロモネ・フナキ

日和佐篤

植田和磨

ティエナン ・コストリー

後半8分、ワイサケ・ララトゥプアのトライ

ブリン-・ガットランド

日和佐篤

61分ブロディ・レタリックのトライ

コベルコ神戸スティーラーズ デイブ・レニーHC

デイヴ・レニーHC
タフなゲームでした。キヤノンさんも速いテンポでゲームをしてきた。プレーオフへの望みをつなぐためにボーナスポイントを取るラグビーをしてくる、仕掛けてくる姿勢をしてくるとチームの中でも話していた。
前半は流れが行ったり来たりしていました。ペナルティーの数は8:3だったので、規律が良くなかった。自分たちの流れを前に進めていくことは規律の部分で難しくなった。
後半は、立て続けにトライ与えた以外は、良いディフェンスができて、規律を保ち、プレッシャー与えられた。
最後の方、キヤノンさんはスイッチ切ることなく、自分たちがコーチングボックスでヒヤヒヤする展開になったので、最後までプレーする精神を持ってきたことに関しては賞賛を送りたい。でも今日は勝ちを取れて嬉しいです。来週、静岡とタフな試合があるので、そこに向けて準備していきたい。
ーー今日初キャップだったCTBイオアサ、FB辻野隼大選手のパフォーマンスについて
タリは60分間プレーしましたが、素晴らしいパフォーマンスだったと思います。一つタックルのところでペナルティを取られたと思いますが、ちょっとタフなコールだったなと思います。ただすごく若い選手ですし、このチャンスを掴むまですごくハードワークをしてきました。今日のプレーについてはコーチ陣も安心しています。

初先発のタリ・イオアサ「プロになるために日本へ来た」
辻野に対してもゲームタイムを与えることができました。彼もトライに絡んたり、トライをとったりといいプレーだったと思います。ここ最近の試合で若い選手たちにチャンスを与えられているチーム状況はすごく良い状況だと思います。

辻野隼大
今シーズンアーリーエントリーで辻野が4人目の選手なんですけど、上村だったり、植田だったり、ソロモネだったりそういう若い選手たちがステップアップしてきてくれることにチーム内の競争力が上がってきているのでそれはチームにとっても良いいことだと思っています。

ーーマイケル・リトル選手とヴィリー ・ポトヒエッター選手の状態について
今シーズンプレータイムが多い選手もいますし、体の不調を訴える選手もいます。松永貫汰はほぼ全ての試合に出場していて、今週リフレッシュさせてより良いパフォーマンスをさせようと今週は休ませましたし、マイキー(マイケル・リトル)については、先週の試合で怪我をしましたが、そんなに長いことかからずに戻ってくると思います。チーム内の競争もありますし、枠の関係でヴィリーについては今週出れなかったというだけです。

ヴィリー ・ポトヒエッター

今シーズン、プレータイムが多かった松永はレストに
ーーこれからプレッシャーのかかる状態で一貫性が求められてくると思います。
今日の試合でいけば40‐12の状態になって、そのまま相手に対してプレッシャーをかけ続けることもできた。でもそこから突き放しができなかったというのは、自分たちがもっと成長しなきゃいけないところだと思います。

相手のキックに対して、バックフィールドのカバーをもっと速く行う必要がありますし、ポジションについてもハーフタイムでフラットにいくようにという話はありました。そういうところでリアクションが取れなかった点は自分たちが学ばなきゃいけない部分だと思います。
瞬間、瞬間で相手にソフトな瞬間を与えないようにしなければいけない。2週連続でブルーレヴズさんと戦うことになると思いますけど、素晴らしいチームです。ターンオーバーからのアタックが脅威であるチームでもあります。

ブロディ・レタリック
コベルコ神戸スティーラーズ 李承信共同キャプテン

李承信共同キャプテン
先週プレーオフ進出が決まった上で、今日の試合は自分たちのいいモーメント、流れを持ってしっかり勝利してプレーオフに臨もうと一週間過ごしてきました。まずは勝利していい流れでプレーオフにも向かっていけるということは本当にハッピーだと思います。

試合についてはレンジーが言った通り、前半からキヤノンさんもすごくクイックなプレーだったり。どんどんフェイズを重ねて自分たちのディフェンスラインにプレッシャーをかけてくるというところがあったり、自分たちの規律から相手にモメンタムを与える場面が多かったですが、我慢して、自分たちも取り切る場面でしっかり取り切れましたし、前半も後半もディフェンスのところでコネクションしている時間帯もあったので、そこは先週に引き続き良かったかなと思います。

フィニッシュのところで、自分も個人的なところも含めて、少し雑なところや簡単なトライを与えてしまって、相手にまだチャンスというか、望みを与えてしまうシーンがありました。そういうところ、プレーオフで対戦するトップ4を見たときに、反省しないといけないと思っています。
まあ、こういうタフな相手とのタフなゲームに勝ちきれたということろはチームとして成長できていることを感じます。今シーズン、ここまでノンメンバーも良い努力してくれていい姿勢で一週間過ごしてくれているので、自分たちゲームメンバーもすごくいい状態でゲームにのぞめています。チームとして「One Team」になってきているなという実感があります。
もう一度一週間いい準備して来週に向かっていきたいなと思います。

ーープレーオフ進出が決まった次の試合で、チームとしてやりたかったことは?
相手がハードワークしてくるところに対して、自分たちがスマートに戦っていくゲームバランスのところ、キヤノンさんは自陣からでもボールを展開してくる中で、自分たちがどれだけキックを使って敵陣で戦うかという部分については、ターンオーバーもありましたし、9番、10番の判断というのも良くて、相手も自分たちもタフな状況の中で賢く戦えていたのかなと思います。ディフェンスのところは前半から修正できていたので、そこも良かったかなと思います。
ーーPGを狙える場面でトライを狙いに行ったのは?
前半の終盤にも合ったんですけど、あえて自分たちからプレッシャーをかけていって、多分そっちの方が相手のメンタルに対してさらにプレッシャーをかけられるという判断だったと思います。
ーー来週ブルーレヴズで、プレーオフでも再戦する可能性が高いです
引き続き自分たちのフォーカスしながら、準備していきたいと思います。そこまで考えていないですね、試合も終わったばかりなので。

ーープレッシャーのかかる中で一貫性を保つには
HCと同じですが、プレッシャーがかかったその一瞬一瞬でどれだけハードワークして、コミュニケーションとって正しい判断できるかだと思います。もちろん個人の判断にもなってくるとは思うんですけど、そこでどれだけチームとして何をすべきか、どういうプレーを選択すべきかというところと、チームとしてセイムページ(同じ画)を見れると、より良いラグビーができていくんじゃないかなと思います。きつい時にインディビジュアルなラグビーをしてしまうとどうしてもズレてしまうので。